この時期、日本からいらっしゃるワーキングホリデーの方、留学生、子弟の留学に付き添うガーディアン(保護者)の方から同じようなご質問を受けるため、今回は短期滞在者からの「よくある質問」にお答えしてみましょう。
『質問』:家を借りるために賃貸契約をしたら、大家に保険に入るように言われました。どんな保険に入ればいいのでしょう?
『回答』:この件は第42回【質問コーナー】でもお答えしているので、下のリンクもご参考ください。
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=42
大家が要求している保険とは家財保険(日本の盗難保険に相当)もしくは住宅保険(日本の火災保険に相当)ではないかと思います。
家財保険は家の中にあるものを中心に持ち物にかける保険です。賃貸物件に入るテナントが保険に入る場合、補償されるものはテナントの持ち物だけで、大家の持ち物は対象になりません。また、火災や自然災害のときの補償である住宅保険は住宅(賃貸物件も含め)の所有主しか入れませんので、テナント名義では加入できません。
そのためテナントが家財保険に入っていてもいなくても大家には関係ありません。賃貸物件で大家の物が盗難に遭った場合、大家本人の保険で補償するしかないのです。住宅保険も同様で火災の場合は大家の保険で補償することになります。このへんを誤解している大家さんがたまにいるようです。
ワーホリや留学生など単身で持ち物が限られている場合、盗難への備えとしては海外旅行保険やこちらで加入している医療保険に付帯している携行品への補償が役に立ちます。いずれにしても空き巣狙い、車上荒らしの多い国なのでお気をつけ下さい。
『質問』:ワーホリ中に友達の車で数ヶ月旅行しようと計画しています。どんな自動車保険がお勧めですか?
『質問』:ワーホリで来ていますが、仕事が見つかりました。会社の車を運転することになったので保険をかけたいのですが、どんなのがありますか?
『回答』:いずれの場合もご自身が車を所有していない限り、本人名義で自動車保険に加入することはできません。ご友人が保険に入っていれば、その人のセカンドドライバーとして登録し、保険対象になることができます。夫婦で1台の車に乗る場合も同様です。(セカンドドライバーが国際免許であったり、年齢が若い場合、保険会社によっては差額を要求されたり免責が高くなる場合があります)
会社所有の車の場合、会社の方で商業車として保険をかけていると思いますので、事故のときはその保険で修理等が補償されます。
なお、あなたや相手がケガをした場合は、自動車保険加入の有無にかかわらず、政府機関のACC(Accident Compensation Corporationの略称)が治療費を負担します。
■お知らせ■
このコラムでは、みなさまからの保険に関するご質問を受け付けております。関心の高い内容に随時お答えしていきますので、お気軽にこちら⇒ hoken@xtra.co.nz までご質問をお送りください。(お送りいただく場合は、タイトルを「NZ大好き:質問コーナー」として下さい)
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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