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第12回 多様な文化を認め合うニュージーランドとサモアンデー

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うちの保育園では、ニュージーランドがサモアン ラングエッジ ウィーク(Samoan Language Week)だった4月のある日、積極的にサモアの文化や言葉に触れましょう!という活動が行われました。前回お伝えしたジャパンデーもそうですが、ここでは本当に様々な文化の習慣を体験できます。

サモアはニュージーランドから約3000㌔離れた太平洋の島です。公用語はサモア語ですが、僕がこれまでニュージーランドで会ったサモアの人は、全員英語が流暢に話せます。正直に言うと、最初はサモアのことを全然知らなくて、サモア人もトンガ人もクックアイランド出身の人も、すべてマオリ族だと思っていました。みんな、とても体格が良くてノリがいいところが似ていますよね。

では、保育園の話に戻りますが、サモアに出身の先生が中心となって、サモアンデーをやりました。

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サモアンデー用のセットアップです。園のドアにTarafa!と書きました。これはサモア語でハローという意味です。ハワイの挨拶アロハにも似ていますね。

当日は、近くの中学校に通うサモアにルーツのある子たちが保育園に来てパフォーマンスをしてくれたり、サモア出身の方が手伝いに来てくれて、子どもたちと一緒に料理をしたり、前回お伝えしたプロヴォケーションを意識しながらサモアの文化を学びました。サモアの服をクラスの先生が貸してくれたので、みんなで衣装を着て写真を撮りました。男性は腰にスカートを巻きます。ラバラバという名前の伝統的なスカートです。写真をお見せ出来ないのが残念ですが、とてもカラフルです。

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そのあと僕は、サモア出身の先生に教えてもらって、ネックレス作りを担当しました。

そして、この机を使って、南の島ならではのあることを体験しました。これ、一体何だと思いますか?

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実は、、、、ココナッツの殻を削る道具です。この上にまたがって、硬い殻を削ります。ずっとやってみたかったのですごく楽しかったです!

そして、お昼にサパスイというサモアの料理を頂き、プリジという、蒸したプディングを料理して食べました。

以前、僕が主導で行わせてもらったジャパンデーも盛り上がったように、やはりニュージーランドは多様な文化を楽しみながら学ぼうという雰囲気があると思います。

特にオークランドは多国籍な都市ですよね。例えば、前に働いていた保育園では、約7割の先生がニュージーランド人でしたが、その先生たちのご両親がヨーロッパからの移住だったり、ポリネシアンだったり、アジア人だったりとルーツは多国籍でした。

日々、保育園で子どもたちと接して感じていることは、当たり前のように多国籍な文化や多様性に触れながら育っていくと、大きくなっても色んな価値観を受け入れられやすいのだろうな、ということです。そういうところも日本にいたときと違っていて面白いなと思いながら、今日も楽しく仕事をしています。

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Naoki Yajima
日本で7年保育士として働き、保育の修士号を取得した後、ニュージーランドに移住。
オークランドの保育園で働いてもうすぐ2年です。
 
ブログ: ♡ オトメン保育士のニュージーランドライフ ♡