今日は、ニュージーランドと日本の保育園の給食の違いを書きます。ニュージーランドの保育園では、なんと給食が4回もあります。
まず、一日の流れはこのようになります。
9:30 | モーニングティー | |
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11:30 | 集まり | |
12:30 | 昼食 | |
14:30 | アフタヌーンティー | |
17:00 | レイトスナック | |
18:00 | 閉園 |
日本の保育園では、給食は12時にお昼ごはん、3時におやつの2回でした。(2歳以上のクラス)
お昼ごはんは、主菜、副菜、ご飯に味噌汁といったバランスが考えられており、おやつにも季節の野菜や果物を使われていました。
ひとつの園にいる栄養士さんの数も日本の方が多いですし、七草粥や、雛祭り用のかわいい和菓子、七夕そうめん、月見団子、冬至かぼちゃなどと、行事に合わせた食べ物も用意してくれ、季節を感じられるのが日本の給食の素晴らしいところだと思います。
では、ニュージーランドではどうでしょう?
モーニングティー
フルーツと、トーストやイングリッシュマフィンにマーマイトというニュージーランドではとてもポプュラーなペーストを塗ったもの。マーマイトは栄養価が高いそうですが、独特な味で、日本人は苦手な人も多いですよね。
ランチ
ランチは、基本一品で、ラザニア、グラタン、サンドイッチ、チキンのクリームまたはトマト煮、ピラフのような、洋風が日替わりで出ます。
アフタヌーンティー
アフタヌーンティーでは、フルーツと、マフィンやカップケーキ、クッキーなどのお菓子が出ます。
ニュージーランドでは、4~5歳ごろから、子どもたちが自分たちで食べるものと食べる量を選ぶというふうに教えているので、子どもたちが自分たちでフルーツやクッキーなどを選んでいます。
モーニングティでトーストをたくさん食べた子は、ランチではお腹が空いてないので、ほとんど食べないということもあります。子どもたちが自分で決めていいのです。
日本の保育園では、子ともたちが苦手なものも食べられるように、残さず食べられるように、あの手この手で子どもたちに声をかけていましたが、ニュージーランドの先生たちは、個人の希望を尊重します。
ニュージーランドに来た当初は、「これじゃ栄養が偏る上に、食べ残しが出る」と思ってなかなか受け入れられませんでしたが、毎日パワフルに楽しそうに遊んでいる子どもたちと接していたら、給食ひとつ取っても子どもの意見が尊重されているこの国の保育観は素晴らしいなと思うようになりました。
どちらが良いかというのではなく、給食も国によって違いがあるということですね。
- Naoki Yajima
- 日本で7年保育士として働き、保育の修士号を取得した後、ニュージーランドに移住。
- オークランドの保育園で働いてもうすぐ2年です。