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第256回  「保険がわかる!」を目指して 

『知ってよかった!“ニュージーランドの保険豆知識”』の記事一覧へ

年末年始はいかがお過ごしでしたか。2014年も始まりました。このコラムも再開です。今年も引き続きNZの保険に関するお役立ち情報をお届けしていきますので、何とぞよろしくお願いします。
 
【保険はわかりにくい?】
 今年は特に「保険がわかる!」をテーマにしていきたいと思っています。保険はとかく「わかりにくい」と思われがちです。車やパソコンのように目の前にあって試乗したり触ったりできるわけではないので、どれが自分に合っているのかを判断するには、じっくり説明を聞き、パンフレットを読み比べと、多くの人が面倒に感じることをしなくてはなりません。
 
【わからないまま加入?】
 つい面倒なので、銀行の窓口で勧められたり、知り合いが入っていたり、ネットで保険料だけ比較して一番安いからと、「じゃ、これで」と、保険に加入している人が大勢います。車を買う時に、ディーラーが勧めるたった一車種、友だちが乗っているのと同じ車種、店で一番安かった車種を、「じゃ、これで」と買うでしょうか?
 
【いざというときは何万、何十万ドルの保障】
 車は高額なので、誰でも慎重になります。保険は月々の保険料が数十~数百ドルのせいか、ろくに中身を検討しないまま加入している人が驚くほどいます。しかし、万が一のときの必要額は大変高額です。大きな手術なら新車かそれ以上の金額になることはざらです。火事や地震で家が全損してしまったら新車どころの金額ではありません。保険はこうした事態に対応するものですから、自分に合った保険を選ぶことは重要です。
 
【加入者でもわからない?】
「保険のことがよくわからないので」という加入を検討している人の質問はよく受けますが、ここ最近は加入者からも、「保険料が突然上がった」「住宅保険の更新が来たけれど、よく意味がわからない」といった、連絡を受けることが多くなりました。事業者の場合、「オーナーから請求された保険料がびっくりするほど値上がりしている」という相談を受けることもあります。
 
【保険がわかる】
 ここ最近の損害保険の大幅な値上がりは、ほとんどがクライストチャーチ地震がきっかけになっています。あの大地震を機に保険会社と保険会社の保険会社である再保険会社がNZ全体のリスクを見直し、保険料に反映させていることが一番大きな要因です。そのため保険会社を問わず、業界全体で値上がりしています。それだけNZのリスクが引き上げられたと言えます。
 医療保険の値上がりは加齢が一番の原因ですが、昨今の医療費の値上がりも大きな一因です。この仕事を始めた頃、CTスキャンはせいぜい700ドル程度でしたが、今では1000ドル前後が普通になってしまいました。保険はこうした値上がりにも対応しなければならないので、保険料にもそれが反映されています。
 
【保険に入れないリスクも】
「保険に入れない」というお問い合わせも受けます。損害保険の場合は地震によるリスクの見直しで、オークランドでも保険会社が商業物件の保険の引き受けを断るケースが出てきています。個人の住宅の場合はリーキーホームと呼ばれる水漏れ物件の場合、通常は保険の加入ができません。他にもいろいろなケースで保険に入れないリスクがあります。こうした当事者にならないと、なかなかわからない点もご紹介しながら、「保険がわかる!」を目指して、今年もコラムを続けていきたいと思います。

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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