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第185回  泥棒は昼間やってくる

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【73%は白昼の空き巣】 
 なんだか小説かドラマのタイトルみたいですが、これはNZの事実です。統計によれば、NZでの泥棒被害の73%は朝6時~夜6時に起きているそうです。NZの泥棒は闇夜に紛れて仕事をするのではなく、白昼堂々と仕事をしているってことですね。なんだか勤め人のようですね
 
 真昼間の被害が多いのは家を空けている人が多いからです。NZの泥棒はほとんどが空き巣狙いで、押し込み強盗は少数です。しかし、留守だと思っていたのに中に人がいて、家の中で鉢合わせしてしまったという事件も多数起きています。顔を見られて犯人が逆上すれば、泥棒どころの話ではなくなるので十分注意が必要です。
 
【狙われる、小さくて価値が高いもの】
 警察によると、狙われるのは「小さくて、持ち運びがしやすい、価値が高いもの」だそうで、これは皆さんの想像どおりでしょう。ノートパソコン、携帯電話、カメラ、iPadなどタブレットやゲーム機器、宝飾品、ブランド物の衣類やバッグなどは、市場価値がある程度決まっていて、盗品を売りさばく市場(中古業者やトレードミーでの換金手段)があることも特徴です。
 
【フラッティングの場合はさらに注意】
 フラッティングをしている家はさらに狙われやすいことにも注意して下さい。何人かで住んでいると人目がありそうな気もしますが、日中に全員が出かけてしまうことも多いでしょう。フラッティングだと家の中にパソコンやテレビが何台もあるので、狙う方にとっては効率がいいのです。また、一般の家より人の出入りが多く、知らないうちに家の内部の様子や持ち物を知られている可能性もあります。
 
 知り合いの留学生のホストファミリーの家にも泥棒が入ったことがありました。生徒の受入れをビジネスとしてやっている家だったので、何人も留学生がいて、4、5人が被害に遭ったと聞きました。今時の高校生は流行の電子機器をたくさん持っているので狙われてしまったのでしょう。留学先でこんな目に遭うとはほんとうにお気の毒です。
 
【防犯手段】
 誰かが家にいることが一番の防犯になりますが、出かけないわけにはいきません。そこでご承知のこととは思いますが、以下のような点に改めてご注意下さい。
・外出時や就寝時はすべてのドアと窓の鍵をかける
・防犯アラームやセンサーライトの設置
・ゴミ箱やハシゴなど侵入に利用されそうなものの置き場に注意する
 
 ガレージのドアの閉め忘れ、アラームの電池切れ、2階の窓を常時開けておくなどの油断がないようにしたいものです。
 
【防犯アラームと保険で自衛を】
 防犯アラームは一番重要な方法です。統計によれば、被害に遭った家の60%以上にアラームの設置がなかったそうです。付けていても完全には被害を避けられないとしても、抑止力になっていることは数字で証明されています。例えば防犯アラームを付けている家は、付けていない家より家財保険の保険料が安くなります。万が一泥棒に入られてしまっても、盗られたものが保険で戻ってくるとなれば心強いでしょう。上の留学生ももちろん、保険を請求しました。
 
 今の季節、気候もいいので日中に窓を開けている家も多いでしょうが、「泥棒は昼間やってくる」という事実をぜひお忘れなく。

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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