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第180回  留学生保険:医療保険編 

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3、4月からNZへの留学を予定している方々は、準備に追われている頃ではないかと思います。NZライフを思い切り満喫するためにも、ぜひ保険をお忘れなく。今回は留学生保険を取り上げてみます。
(この保険は保険会社によって諸条件が変わり、一般論は誤解を招く恐れがあるため、今回は私が取り扱っている保険に限ってお話します)
 
NZの留学生保険はお得
 学生ビザの取得に医療保険の加入が義務付けられているので、留学生が無保険で渡航する可能性はないでしょうが、どこで、どんな保険に入るかによって費用が違ってきます。
 
 日本で入れる海外旅行者保険は渡航先を限定しないため、保険料が割高になります(渡航先が危険だったり、医療水準が低い、医療費用が高い国である可能性もあるため)。留学となると渡航先がNZに限定されるわけですから、NZの留学生保険に入れば、対象がNZに限定され保険料が割安です。また、30日以内に限ってオーストラリアと南太平洋諸島への渡航も保険の対象になるので、近隣に旅行に行ったときも安心です。
 
日本からでも加入できる
 日本出国前でもNZの留学生保険に加入することができます。出発する前に加入すれば、出国してからNZに到着する間も保険の対象になります。メールか電話でご連絡をいただければ、すぐに手続きができますのでご興味のある方はご連絡下さい。英語に問題がなければオンラインでも加入できます。NZ入国後でもいつでも加入でき、出国前に加入したときと同じ条件が適用されます。(保険会社によっては入国後の加入は条件が変わる場合があります)
 
留学生保険の特典
1)免責(自己負担)がない
 GP(開業医)の診察から入院・手術、万が一の場合に家族を呼び寄せる救援者補償まで自己負担がありません。
 
2)数年間継続して加入していれば、加入以降に発症した病気や症状をそのまま保険の対象にする
 ほとんどの非居住者向けの保険(留学生保険もこれに入る)は毎年保険を更新するたびに、それまでに発症していた病気や症状は全て既往症(保険加入以前に発症していた疾病や症状、検査によって疑いを指摘されていたもの)とみなすため、保険の対象にならなくなります。つまり、留学して1年目にアトピー症状が出た場合、2年目は保険の対象にならないということです。慣れない海外生活やストレスで、思わぬ症状に見舞われることもよくあるので、1年以上留学する場合、この特典は大変お得です。
 
3)一度に2年間加入できる
 2年以上の留学であれば、最初から2年間の保険に加入しておくと、2年目の更新忘れや値上げを回避できて安心でお得です。1日でも更新を忘れると、2)の特典の対象になりませんのでご注意下さい。
 
盗難特約
 盗難特約は携行品損害補償特約と呼ばれるもので、ほとんどの非居住者向けの保険で付けることができます。対象となるのは一般的な旅行者が携行している持ち運び可能な物(カメラ、携帯電話、ノートパソコン、腕時計、ゲーム機器など)で、外出先で盗難に遭っても、家に泥棒が入って盗まれても対象になります。
 
 NZの留学生の場合、ホストファミリーと一緒に住んだり、フラッティングといわれる複数の人との共同生活がほとんどで、家にいろいろな人が出入りするケースが多く、家で盗難に遭うことがよくあります。ですからこの特約は必ず付けるようにしましょう。

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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