遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。早いものでこの連載も50回になりました。一般的な話を取り上げているだけでもこんなに続くものなんですね。これからもよくある質問を中心に話をしていきます。バックナンバーもぜひご参考下さい。
(5)近所付き合い
ここでも何度か取り上げてきましたが、やはり近所付き合いは大事だと思います。
「近所と言ってもどんな人が住んでいるかわからない。信用していいものか。」という話も聞きますが、そこはざっくばらんに声をかけたり挨拶をしたりして、ご自分で確かめてみてはいかがでしょう。
留守にするといってもカギを預けるわけではなく、ポストにたまったチラシを抜いてもらうとか、ゴミの日にゴミ箱を出して在宅を装ってもらうとかです。その時、実際にゴミ箱を使ってもらうといいでしょう。ホリデーシーズンは来客も多く、家庭ゴミやビール、ワインの瓶が普段より出る家が多いので、協力してもらえると思います。
万が一何かあったときに携帯電話やメールで状況を報せてもらえるだけでもありがたいでしょう。もちろん、相手が出かけるときは同じようにお返しを。緊急時のためだけではなく、普段からお付き合いができたらそれもまたいい事ではないかと思います。
(6)空き巣に入られてしまったら
万が一空き巣に入られてしまったら、まず警察に通報を。すぐに駆けつけてくる可能性は低いので、いつ来るのか、破られた窓やドアなどの状況証拠をそのままにしておくのか、片付けてもいいのか等の指示を受けてください。また、保険に入っている場合はできるだけ速やかに保険会社に連絡を取り、指示に従って下さい。親しい友人にも連絡し、応援を頼みましょう。
(7)普段からの心がけ
【緊急連絡先の一覧】友人や勤務先だけでなく、保険会社、銀行やクレジットカード会社なども入れておくといいでしょう。「連絡先は携帯やパソコンに入れてある」と安心していると、これら両方が盗まれてしまった場合、お手上げです。
【パソコンのバックアップ】パソコンのトラブルのためだけでなく、盗難での被害を最小限に食い止めるためにもバックアップは必要です。特に自宅でも仕事用にパソコンを使用している場合は定期的にとるようにしましょう。
【レシートの保管】盗難保険である家財保険に入っている場合は、購入した高額商品のレシートを必ず保管しておきましょう。保険加入時に所持品の一覧を求めない保険会社の場合、購入金額を証明できるものがないと保険会社が金額を査定し、実際の被害よりもかなり低い額の保険金しか支払われないケースもありますのでご注意ください。
(「家財保険選びのコツ」に関しては下記のリンクをご参考下さい)
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=28
【外貨預金口座】日本人が空き巣に遭ってしまったとき、意外と多いのが日本円の被害です。里帰り用にと何十万~百万円単位の金額を自宅に保管している方も少なくありません。外貨預金口座が開ける銀行もあるので、まとまった金額はぜひ銀行口座に入れておきましょう。いくら保険をかけていても現金はカバーされませんので、日本円の被害が被害総額の中で一番大きくなる場合もあり、ぜひご注意を。
では、残りの夏を安全で楽しくお過ごしください。次回は自動車保険の話にします。
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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