【国民ごとにけっこう違う生命保険の加入額】
今回は前々回からのつづきです。生命保険の平均加入額がキーウィで9万ドル、オーストラリア人で24万ドル、日本では2,762万円、今のNZドル換算で35万ドルという話でした。物価の違いはあるにせよ、金額の大きさは生命保険に対する理解度の違い、守るべきものへの考え方の違いなどさまざまな状況や、国民性を反映していると思われます。
詳しくはリンク先をご覧ください。
第236回 生命保険の平均加入額はいくら?
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=236
【NZ在住日本人の平均加入額は?】
さて今回はNZ在住日本人の平均加入額の話です。NZに住んでいる、でも日本人だからキーウィと日本人の平均で、9万+35万÷2=22万!ってとこでどうでしょう?
「そんな冗談言わないでくださいよ。」
と怒られそうですが、実はこれ本当の話です。私自身の扱いで見る限り、平均20~25万ドルが一番多いです。
【なぜ20~25万ドル?】
日本国内の平均より少ないのにはいろいろ理由があると思います。
1.NZの方が全般的に物価が安いので必要額が少ない(特に子供の養育費)
2.在住日本人の平均年齢が若い(独身者や子供がいない夫婦の加入額が低い)
3.持ち家の人が少ない(平均年齢が若いので持ち家率が低く、住宅ローンもない)
4.住宅ローンを組んでも残高が少ない(頭金を30%以上用意している人が多い)
5.いざとなったら帰国するつもりなので必要な加入額が少ない(特に専業主婦の場合)
【ニーズをはっきりさせ必要額だけ加入しましょう】
こうして理由を挙げてみると納得できませんか?独身者の加入額など普通数万ドルです。自分に何かあった時に、日本から家族が駆けつけ諸手続きを済ませてもらうことを目的にしているので必要最少額です。生命保険はまずニーズをはっきりさせ、必要な分だけ加入すればいいのです。「子供が生まれた」「家を買った」と増額してきたのなら、「ローンがなくなった」「子供が巣立った」となったら減額していけばいいのです。
【25万ドルのマジック】
ここで耳寄り情報ですが、加入額25万ドルは特別な額でもあります。いくつかの保険会社が25万ドルにボーナスレートと呼ばれる、割安保険料を適用しています。保険によっては加入額を20万ドルにするよりも25万ドルにした方が月々の保険料が安くなったり、ほぼ同じだったりする場合もあります。私が扱っている4社のうち2社が25万ドルにボーナスレートを適用しています。これが25万ドルのマジックで知っているのと知らないのとでは差がつきます。
これもまたNZ在住日本人の生命保険の平均加入額が25万ドルに近くなっている理由かもしれません。なぜなら私が耳寄り情報としてお知らせしているからです(笑)
生命保険の加入額に関しては過去にもコラムにしています。ご参考下さい。
第208回 生命保険はいくら掛ければいい?
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=208
第209回 ニーズに合わせた生命保険:独身者の場合
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=209
第210回 ニーズに合わせた生命保険:独身者の場合 第2回
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=210
第211回 ニーズに合わせた生命保険:夫婦の場合
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=211
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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