【毎年恒例の6月の裏ワザ】
　毎年恒例になってきましたが、キウイセーバーの加入者に6月中にぜひしておいていただきたい裏ワザ。毎年この時期に同じ内容をお届けしているので、「もう知っている」「積み立て額が多いので必要ない」という人もいるでしょう。けれど、日本人のキウイセーバーの加入率はまだまだ低いので、初めて6月を迎える加入者もいらっしゃるでしょう。リマインダーを兼ねて今年も裏ワザをご紹介します。
 
【国から満額をもらうために】
　キウイセーバーに加入して積み立てを始めると、国から加入時に1,000ドルのボーナス（積立開始報奨金）がもらえるだけでなく、毎年521ドルを上限に国も一緒に積み立ててくれ（国の拠出額はタックス・クレジットと呼ばれていますが納税しているかどうかは関係ありません）、ボーナスの1,000ドルも毎年の521ドルも加入者の口座に振り込まれ、加入者のものになります。裏ワザとは、国から521ドルの満額をもらう方法です。
 
【裏ワザの手順】
まず裏ワザの手順をを説明しましょう。
（１）キウイセーバーの加入日の確認
　2011年7月1日以前に加入していた場合は満額の対象になりますが、それ以降に加入した場合は、加入期間に応じて満額が変わります。例えば、加入期間が半年の場合は満額が521ドルの半分、4ヶ月の場合は3分の1になります。
（２）キウイセーバーの残高の確認
　国から満額を受け取るためには、最低でも2011年7月以降に、その倍額である1,043ドルを自分で積み立てている必要があります（勤務先の積み立て分は含みません）。単純に言えば、週21ドル以上積み立てている人は満額の対象になります。（例：週21ドル×52週＝1,092ドル）
（３）2011年7月以降の積立額が1,043ドル未満の場合
　週の積立額が21ドル未満だったり、不定期に積み立てていて、今の残高が1,043ドルを下回っている場合は、裏ワザが使えます！例えば、今の残高が800ドルだとします。このままでは国からもらえるのは半額の400ドルだけです。満額まであと121ドルもらうためには、6月中に243ドルの一括積み立てをして、自分の積立額を1,043ドルにしておけばよいのです。
 
【追加の一括積み立てはお早めに】
　一括積み立ての方法は加入しているプロバイダーにご確認下さい。プロバイダーに直接払う場合と、IRD（税務署）に払う場合があります。特にプロバイダーに払う場合、プロバイダーからIRDへの入金の確認に時間がかかる場合があるので、6月末ぎりぎりではなく早めに入金しておくことをお勧めします。
 
【IRDへの一括積み立ての方法】
　プロバイダー経由ではなく、IRDに直接行う一括積み立ての方法は3種類あります。
（１）インターネットバンキング
（２）ウェストパック銀行の窓口での入金
（３）IRDへの小切手の送付
詳しくは以下のリンク先をご参照下さい。
How to make voluntary contributions
http://www.kiwisaver.govt.nz/already/contributions/you/voluntary/
 
【国からの入金は1年分まとめて7月に実施】
　IRDは6月末の残高をもとに、1年分のタックス・クレジットを各加入者の口座に7月中旬をメドに振り込みます（振り込みのタイミングにはばらつきがあります）。勤務先の積み立てのように毎週または毎月積み立てられるものではありません。だからこそ、6月中であれば裏ワザが使えるのです。残高が1,043ドル未満の方、ぜひお試し下さい。
 
（注）厳密にはタックス・クレジットの上限は521.43ドル、満額をもらうための個人の最低積立額は1,042.86ドルですが、文中では1ドル未満は四捨五入しています。
詳しくはリンク先をご参照下さい。
Member tax credit
http://www.kiwisaver.govt.nz/new/benefits/mtc/