早いもので2010年も暮れようとしています。2008年から始まったリセッションも終わり、ゆっくりですが景気も回復してきました。お客様からも「新しい店を出す」、「ビジネスを買った」、「社用車をもう一台」といったお話を聞く機会が増え、円高をチャンスにNZにマイホームを買ったり、投資物件を買ったりというお話も多い年でした。　
 
　来年はさらに景気が戻ってくれるようにと願っています。そしてクライストチャーチで地震の被害に遭った方や企業が1日も早く、完全に立ち直れるようにとも願っています。
 
　仕事の面で今年を振り返ると、前半は生命保険への新課税で、その説明や課税前の申し込みへの対応で一時は明けても暮れても生命保険の話をしている時期がありました。その後は10月からのGSTの税率引き上げで、今度は医療保険と損害保険のお申し込み手続きに追われている時期もありました。こうしてみると、政府は所得税では減税していても間接税ではしっかり増税しているのを実感します。
 
　その中でファイナンス・カンパニー（ノンバンク）がいくつも経営破たんし、ファナンシャル・アドバイザーへの条件も厳しくなる一方になり、資格を維持するためにさまざまなコースに出ては必要なクレジット（単位のようなもの）を取っていかなければならなくなりました。なんだかんだとずい分とコースに参加し、レポートを書いたり、筆記試験や口答試験を受けたりと勉強三昧な1年でもありました。
 
　こうした動きの中にも景気の動向、政府の方針の変化が感じられ、それが個人の生活にどう影響してくるのかを実感することがよくありました。少しでも生活に役立てばと、今年はキウイセーバーの紹介にも力を入れました。実際に始めてみて、政府から年間最大1,000ドルずつ受け取っていける恩恵を実感した方も多かったと思います。夫婦だったら2,000ドルずつ支給されるわけですから、決して無視できない金額ではないでしょうか。
 
　今回が今年最後のコラムということで、少々早いですが今年の感想をもって年末のご挨拶に代えさせていただきます。2010年も仕事やこのコラムを通じてたくさんの方にお世話になりました。改めてお礼申し上げます。皆様、良いお年をお迎え下さい。そして来年もどうぞよろしくお願い致します。