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第120回  一生ものの保険 第3回-医療保険編 

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去年11月の話の続きを書いてみます。60代のキーウィの友人が皮膚ガンで鼻を3分の1かそれ以上切開するかもしれないという手術を前に、「2割の自己負担が払えない」という理由で医療保険をキャンセルし、無料の公立病院で手術を受けることに決めたという話でした。
 
(これまでの話はリンクをご参考下さい)
第94回 一生ものの保険-医療保険編
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=94
第95回 一生ものの保険 第2回-医療保険編
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=95
 
 その後、風の便りで手術を終えたと聞きましたが、先日やっと本人に会うことができました。鼻の頭に7ミリ四方ぐらい周りの色の違う、やや凹んだ部分があるぐらいで、とてもそんなに大きな手術をしたようには見えませんでした。
 
 手術は保険を使った私立病院での予約をキャンセルしてから4ヵ月近く経った、2月に行われたそうです。彼女が長年皮膚ガンでお世話になってきたプライベートの専門医は、鼻を3分の1かそれ以上切開するという診断だったそうですが、公立の専門医は手術を最小限に抑えるという診断で、小鼻に沿った部分と鼻の頭を切開したそうです。
 
「11月、12月はクリスマス前で忙しく、子どもや孫が来たりで鼻どころではなかった。でも1月に入っていつもの生活に戻った頃、だんだん悪化しているのがわかった」と友人は言います。悪化というのは痛みや痒みなのかと思ったら、本人曰く、
「鼻が腐って(rotten)きた」
というので、これには返事ができませんでした。
 
 朝起きると、なんとも言えない今まで嗅いだ事のない臭いが鼻いっぱいに広がっていて、それがだんだん強くなり、毎日不安で不安で仕方がなかったそうです。手術の日程が決まったときはほんとうに安堵したそうですが、実際はそれから10日か2週間ほど待って手術になったそうです。
 
 鼻の頭は首の皮膚を取って縫合したそうですが、いつまでもぐじぐじして色が違い、今は整形手術を受けるかどうか考えているという話でした。手術を受けるにしても順番待ちなのでいつになるのか分からないと言っていました。それほど目立つとは思えませんが、男性の目と女性の目は違うのでしょう。ぐじぐじがもっとひどかった間は何ヶ月も抗生物質を飲んでいたそうで、そっちのほうが心配です。
 
 幸い持病の心臓のほうは大きな問題がなく、専門医にかかるほどのことにもなっていないそうです。「今でも顔の真ん中に爆弾を抱えているようなもの」と言っていた友人ですが、これ以上の再発がないことを切に願っています。

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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