ニュージーランドは風邪の季節ですが、みなさまいかがお過ごしですか? 今年のインフルエンザは例年より猛威を振るっており、保健省からたびたび注意勧告が出されています。(原文はこちら→ http://www.moh.govt.nz/media.html ) 流行がピークを迎えるのは8、9月。これからますます寒くなる中、健康にはぜひご留意されますよう。
今年の特徴は子どもの感染が多いことです。つい先日も、スポーツ好きでクリケットの代表にも選ばれていた16歳の高校生が、インフルエンザからの合併症で亡くなりました。新聞の報道をご覧になった方も多いことでしょう。
若くて健康、しかもスポーツで鍛えていても避けられない事態もあるのです。ですから、子どもや年配者、呼吸器系や生活習慣病をはじめ持病がある方は、「風邪だろう」と甘く見ないほうが良さそうです。というのも、通常の風邪とインフルエンザは症状が似ていてもまったく違う病気なので、手持ちの風邪薬が効かない可能性が高いからです。
インフルエンザは全身症状(筋肉痛、節々の痛み、高熱、悪寒、激しい頭痛、だるさ)以外に、重症化すると気管支炎や肺炎などを併発する傾向があるのが特徴です。肺炎に移行しているのが見抜けないと、とても危険です。一方の風邪は、のどの痛み、鼻づまり、咳など、のどまでの症状が中心で、安静にしていれば治ってしまうことがほとんどです。
インフルエンザは流行性疾患なので、今のニュージーランドのようにすでに流行している場合は、「風邪かな?」と思ったら、まずインフルエンザを疑ってみることです。特に子どもの場合、肺炎や中耳炎を併発してしまうことが多く、保健省もこの二つには特に注意を呼びかけています。
インフルエンザらしい症状があったら、早めに受診しましょう。海外旅行傷害保険や留学生保険に加入していれば、GP(一般医)からカバーされます。ワークビザをお持ちか永住されている方なら、民間の医療保険に入っている方も多いでしょう。これは種類が多数あり、補償内容もさまざまですが、GPから紹介状が出て専門医の診断が必要になった場合、公立病院だけではなく私立病院でも受診できるので、急ぐとき、長い順番待ちが心配なときは、比較的空いている私立病院へ直行する手もあります。体調が悪いときこそ、すぐに受診したいものです。
いずれの保険も、補償限度内であれば何度病院に行こうが、いくら請求しようが、翌年に保険料が上がるということはありません。万が一のときのためにご契約されているのですから、必要なときはどんどん利用しましょう。その際、レシートと病名が記された診断書をもらうのをお忘れなく。
(つづく)
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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