こんなときどうする?
4月のある日
忙しい午前を終えて、さてお昼を食べよう、と思ったら…あらら、ポーチが見つからない…おかしいな、確かここにあったはずだけど、どこかに置き忘れたかな…困ったな、お財布も何もかも、貴重品は全部入れていたのに…
小さな部屋を3回探し回っても見つからない。廊下やキッチンスペース、階下のトイレもゴミ箱も、3回探したけれど、見つからない…ラッキーなことに携帯は手元にあったので、自宅に電話をして確認する。でも、家にないのはわかっている。なぜならカギはポーチに入っていたから… 現金もカードもないのでご飯を買えず、インスタントコーヒーで一息つき、緊急用のクラッカーで空腹を紛らわし、午後の仕事の前に思考を整理する。
タイムライン
- 09:30 オフィスに入る
- 09:45 階下のトイレにいく
- 10:00 来客
- 11:30 宅配の間違い電話
- 11:45 来客
- 13:15 来客
- 14:30 休憩。ポーチがないことに気付く。
思い返すほどに、ビルで失くした記憶はなく、部屋を離れたのは2回だけ、朝のトイレと、お昼に宅配電話で呼び出されたときのみ…しかもそれは間違い電話だった。パートナー曰く、それはおかしい、NZでは宅配は電話してこないよ、とのこと。このとき住所入りのIDも一緒に失くしたことに気づき、追い打ちを受ける。
残念ながらポーチがないことは確かで、まれにVic Deals(Link: https://www.facebook.com/groups/352003718209377)などに落とし物の投稿はあるものの、望みは薄く…ただ失くすならまだしも、誰かの手に渡っていたら…!?
本当にあった怖い話
- 保険で新調した頃にまた盗まれる
- 身分証を使って借金をされる
- 運転免許が犯罪に利用される
- 雨風の強い夜に自宅の庭から車が盗まれる
被害の連鎖が起きないうちに対処しなくては! 幸いなことに職場はオートロックで戸締りができ、パートナーと待ち合わせをしていたため無事に帰宅もでき、早速手続きに入りました。
紛失時の手続き
1. クレジットカード(日本)
- ・停止
- 海外窓口にて、すぐに対応可能。
- ・不正使用のチェック&再発行
- 国内窓口にて。
2. 警察オンライン紛失届
- ・105
- 記入に多少時間がかかります。途中で保存、後で情報更新も可能。
- ※この届出があると、保険会社に申請できるようです。
- Link: https://www.police.govt.nz/105support
3. デビットカード(NZ)
- ・Kiwibank
- 直接支店に電話すると早くて親切。毎回感心します。
- 翌日カードが届き、窓口にてIDと住所証明で開通が可能。
- ・ASB
- どの番号も全然つながらない。緊急時役に立っていない…
4. 運転免許証(NZ)
- ・停止
- 電話で可能。
- ・再発行
- オンラインかAAオフィスにて($38)。対面だと仮免即時発行可。
- ※新しい免許には住所記載しませんでした。
- Link: https://www.aa.co.nz/drivers/driver-licences/renewing-or-replacing-your-licence/
5. バスカード(ウエリントン)
- ・停止
- オンラインにて可能。
- ・移行
- 新しいカード($10)を購入し、窓口にて残高を移せます。
- Link: https://www.snapper.co.nz/faqs/my-snapper-has-been-lost-or-stolen/
6. カギ(ロックスミス)
- ・職場
- 管理人に連絡。翌日変更完了。
- ・自宅
- 保険会社に連絡。翌々日変更完了。
7. その他
- ・現金
- ・ビザのコピー
- ・USB(涙)
今回の教訓
日本での地震の経験や、移民と言う意識から身分証などを携帯していましたが、今回はそれが仇に…オンライン社会のNZではカード1枚と身分証(住所なし)のみにして、不急の貴重品は金庫などに預けることにしました。
- オンライン手続きや再発行できるものは二の次。
- 面倒でも暗証番号など手動にすると予防に。
- 住所証明はIDと別にしてリスク分散。
- 中国などでは電子ロックが当然だそうで、なぜ未だにカギ社会なのか…
(本気なら窓ガラスを割って入るのでドアにお金をかけるのは無駄) - 電話やパソコンにはセキュリティロック。
- 思い出や取り戻せないものはバックアップ。←保管先に注意
- 自宅でも外出先でも、離れるときは備品を見えないように。
- SNSなどで不在になる告知をしない。などなど…
その後…
- その夜、バスカードが使われていたことを発見。
- 翌日、警察から「盗難扱い」の通知が届く。
- 翌日、同僚も盗まれていたことが発覚!
- 数日後、自宅に訪問者が…!?
- 数週間後、警察から電話が。
- ビルのCCTVカメラに写っていた人は…
…つづく?…