レベル3で何が変わるの?
私からの視線ですと、「大切な人に会えるように」という点かと思います。
- 地域に孤立した家族などがいる場合
- 仕事に出るため家族のケア(育児・介護)が発生する場合
には、それらに限られた訪問において、バブル(輪)を広げることが認められる、とのことです。
いわゆる「家族」という表現に、’Your loved one’ や、’Whanau’(マオリ語)が加わっているところが、多様性を大切にするニュージーランドらしく、胸がほっこりしました。同居できていなくても、大切な家族や恋人、友人がいますものね…
また、
- 結婚式や葬儀(10名以下、2mの空間確保、手洗い、式のみ、飲食不可)
- 終末期の家族や友人へのお見舞いが、ケースバイケースにより検討可能とのこと(衛生上の安全性や容体など、事前の予約や諸条件はご確認ください)
- 出典:Health and disability services at Alert level 3 Q&A
- https://www.health.govt.nz/our-work/diseases-and-conditions/covid-19-novel-coronavirus/covid-19-current-situation/health-and-disability-services-alert-level-3/alert-level-3-questions-and-answers
人に対する温かさ
感染リスクの高い、病院や高齢者施設などにおいて、通常は訪問が許されませんが、ルールやリスク一辺倒でなく、人生の大切な一時を一緒に過ごせるように、というフレキシブルな思いやりが素晴らしく思えます。
個人の生活や、在宅可能な仕事や育児などの現実的な規制についても大きな変更はありませんが、人間関係を愛で、取り戻せる可能性においては、とても大きな違いではないでしょうか。
また、
- 訪問ために必要な事前予約や、移動許可などの申請が可能に
- ロックダウン時の滞在場所から自宅への移動を必要とする人
などは、地域を跨いでの国内移動(片道)が認められるそうです。が、移動先や交通機関の事情もありますので、詳細についてはどうぞ各自にてご確認ください。
- 出典:Transport and travel by alert level
- https://www.transport.govt.nz/about/covid-19/transport-and-travel-by-alert-level/
フライトが必要なパシフィックアイランドの方々への権利や、ロックダウン中のメンタルケア、依存症ケア、DV被害者や子供の保護施設など…家族や仲間を思いやり、人を大切にするニュージーランドの姿勢や対応が感じられ、嬉しく思っています。
ルールのわかりやすさ、明確さ
状況が目まぐるしく変わるこの短期間に、ニュージーランドではそれぞれの分野やケースに応じて、シンプルでわかりやすく説明されていることに感銘を受けています。ただ、ルールの詳細が、各分野で異なることもあるので、関連機関のホームページなどで直接確認されるのが安全だと思います。
ロックダウン緩和に向けて
ニュージーランドがコロナウイルスの感染を抑えることに成功しており、規制が緩和されるのは喜ばしい限りです。ヨーロッパの一部諸国ではコロナウイルスによる被害が著しく、家から一歩も出ることも許されない中、ニュージーランドでは散歩や屋外運動も可能で、それに十分なスペースが身近にあることは大変ありがたく感じています。自然界は、すっかり穏やかで美しいばかり…
4月27日深夜からはレベル3。
- 非接触型で業務を再開できる企業や働き手
- 最寄りのビーチや公園に出かけたい人
などには、待ち望んだ日常に少しずつ戻れる期間ですね!
さらに運動に関しては、経験豊富であれば
- サーフィン
- 日帰りハイキング
- マウンテンバイク
- 乗馬!?
なども可能とは、そのおおらかさと個人の尊重に頭が下がります。救急医療や救援のお世話にならない形で、それぞれの生き甲斐でもあるスポーツで毎日を楽しめるのも、またありがたい点だと思います。
- 出典:Sport New Zealand
- https://sportnz.cwp.govt.nz/covid-19/public-advice/frequently-asked-questions-3/
さらに2週間後にはレベル2に戻ることが期待されます。
経済的影響や、家族との濃密な時間、逆にバーチャルな人間関係や孤独感、またアウトドア派には辛い期間ですが、泣いても笑っても、この特殊な状況ももうすぐお仕舞い(のはず!)。
スーパーで並んだり、隣人と2m越しに微笑み合うのも、世界中が共有した生涯の思い出になることを祈りつつ…大切な人と、大切な時間を過ごせる毎日でありますように!