ロックダウン中のNZ入国者は数千人?
安心感への衝撃
「国内は安全だ!」と解放されてウキウキしていたところに衝撃が走りました。しかし、よく考えてみると、ロックダウン中もNZに入国・帰国している人たちはいるのですよね。
アンダーコントロール
- どれくらいいるのか?というと、こちらのウェブサイトによれば、
- 出典: https://www.stats.govt.nz/information-releases/international-travel-april-2020
- ロックダウンでレベル4だった4月の入国者は、
-
- 海外国籍が約1700人(Essential worker、必須労務者)
- NZ国籍の帰国者は約4000人
- 合計で約5700人
- これだけの人数を受け入れながらも、4月中の新規感染例(日別)は
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- 月初は約90名だったのが、
- 月中には50名を切り、
- 月末には連日一桁に。
- 出典: https://www.health.govt.nz/our-work/diseases-and-conditions/covid-19-novel-coronavirus/covid-19-current-situation/covid-19-current-cases#summary
- 封じ込めが成功して、
-
- 一月後の4月末にはレベル3、
- 翌月5月にはレベル2
- 6月には新規感染例が0を継続し、レベル1
- にまで規制が緩和されたのですから、きちんとコントロールできていると私は思います。
6月22日現在は7例
- 仮にひと月の入国者が最低でも約5700人であるとすれば、その中から
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- 2例(6月16日)
- 1例(6月18日)
- 2例(6月20日)
- 2例(6月21日)
- くらいの感染例が出るのに不思議はありません。
- 出典: https://www.health.govt.nz/news-media/media-releases/two-new-cases-covid-19-1
- むしろ、NZでの今まで全ての感染例約1500件のうち、
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- 38%が海外由来
- 30%がその関連
- であることを考えれば、世界での感染も多少鎮静してきたのかなと思えます。
隔離二週間の適切さ
6月18日のケースの注目点は、危篤のご家族に会うために、二週間の隔離期間終了の前に国内移動(車での移動)の特例が認められた点だと思います。これはレベル3のときに申請できるようになった特例ですが、今までのコントロール結果と、今回の事例により、二週間の隔離はとても適切であることが、示されているように思います。
こちらのお二人は車でオークランドからウェリントンまで向かわれましたが、残念ながらご家族の最期には間に合わず、テストで陽性が出たため、隔離に入られているそうです。
大切な人に会える権利が尊重されるのはよいことだと思います。リスクの高かったレベル4では、問答無用で大切な人に会えない方が沢山いらしたと思います。しかしながら、感染の可能性の低い人(在来者)が移動するのと、可能性がありうる人(外来者)では、条件が異なると思いますので、今後は隔離期間については厳しくなるのではないかと思われます。残念ながらウイルスは人間とは違い、事情があっても手加減してくれませんので…
感染のリスクは?
- そして周知のとおり、COVID-19の厄介なところは感染力が強いことです。
- 上記のケースでは、
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- 自分たちで運転
- コンタクトレスの買い物
- 公共施設は使わない
- など、接触を避けるという条件にも気を付けて移動されていたそうです。些末ながら、私の素朴な疑問は、トイレはどうするんだろう…という点ですが、宿泊施設と同様、事前に行政と計画して中継地点などで利用するのだろうと思われます。
- 陽性が出た皆さんは隔離状態に入られており、保健省は把握している関係者に対して1日約5000件などのテストを行っているそうです。現時点では関連ケースは0のようです。
- 出典: https://www.health.govt.nz/news-media/media-releases/2-new-cases-covid-19-4
平等に安全であるために
これまでも入国者があり、特例で移動された方たちもいるであろう中、NZはコントロールに成功してきました。安全性や尊厳を大前提として決定や変更がされることは、皆さんが賛同される点だと思います。
安全に暮らせるありがたみを痛感しつつ、どなたも等しく大切な命、誰かのために誰かが負担を負うようなこともなく、それを一緒に守っていけることを願っています。
6月21日は冬至でしたね…これから伸びる日と同様に、明るい日々となりますよう!