住所から見えてくる、日本とニュージーランドの街づくりの違い
日本とニュージーランドでは住所の書き順に違いがあることはよく知られているかと思います。 手紙を書いたり、何かしら申込書や契約書などに住所を記入するとき、ふと、日本とニュージーランドの「住所を書く順番の違い」には単なる書き方の違い以外にも意味があるのでは?と気になりました。
日本では都道府県から書き始め、市区町村、それから町名と番地のように、広い範囲から狭い範囲の順に書いていきます。一方で、ニュージーランドでは番地と通り名(Street number + Street/Road name)から、地区・町・市名(Suburb / Town / City)と狭い範囲から広い範囲に向かって書いていきます。
この住所表記の違いに注目したときに気づいた面白い点は、「番地がどこに属するのか」です。日本では、例えば「〇〇町1丁目2-3」のように、番地が分割されたエリア名(〇〇町)に割り振られていますが、これに対してニュージーランドでは、それぞれ道路に個別の名前が付けられていて、「123 △△ Street」のように通り名(△△ Street)に番地が割り当てられているという違いがあります。
ニュージーランドには「それぞれの道路に名前があるんだ!」という発見をした時はとてもおもしろいなと思いました。
『Rd』や『St』ってなに?

この「通り名」に注目してみると、道を歩いたり車を運転する際、道路の入り口などに設置された看板が目につきます。そこで気になったことが、通り名の後ろに「Rd」や「St」といった語がついていることです。それぞれにどういった違いがあるのか調べてみました。
これらはそれぞれの道路の種類や特徴を示す略語として機能しているようです。たとえば、「Rd」は「Road」の略で、主要なエリアとエリアを結ぶ長いルートをとり、「St」は「Street」の略で、住宅地や商業エリアの中をメインの道路をつなぐように走っているという特徴があります。このように、ニュージーランドでは道路の性質を含んだ様々な名称が通り名につけられています。
よくある道路の種類
普段よく目にする道路の種類を、なんとなく大きいものから小さいものの順でご紹介します。

- Rd (Road):各地を結ぶ一般道で、通常長い距離を走っている道路です。
- Ave (Avenue):幅が広い大通りで、街路樹が植えられた並木道になっていることが多いです。
- St (Street):市街地の各道路を結んだり、両側に建物が立ち並んでいたり、歩道がある場合も多い道路です。
- Pde (Parade):幅広い道で、よく遊歩道になっていることがあります。
- Tce (Terrace):高台や斜面に沿った平坦な道が多いです。
- Dr (Drive):丘などの地形に沿って曲がった形が多く、道路の交差が比較的少ないです。
- Cres (Crescent):三日月のようなカーブした形で、両端が同じ道路に出る特徴があります。
- Way:住宅地によく見られる小さめの道で、袋小路も多いです。
- Rise:丘や坂など、登り坂の場所によくあります。
- Ln (Lane):建物に挟まれたような細い道に多く使われます。
- Pl (Place):短めで、行き止まりになっていることが多い道です。
上記に挙げた以外にも、Cl (Close)、Ct (Court)、Grove、QuayやEsplanadeなど様々な名称があり、それぞれに違った特徴が見られます。
ニュージーランドの住所体系は、日本のようにエリアごとに区切って場所を把握するのではなく、道路そのものを単位として管理されているようです。通り名は単なる名前してだけでなく、その地形や道路の役割といった特徴を反映している側面もあるのだとわかりました。このことから、ニュージーランドは道路という生活動線を中心に、街が形成されているのではないかと感じました。
ここで紹介したのは私が住むオークランド周辺でよく見られる例ですが、他の地域ではまた別の名称に出会うかもしれません。ぜひ散歩しながら、身近な道路の名前や街づくりのあり方にも注目してみてください。




