ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

オークランドで防災対策・前編 (災害リスクを知る)

「知らない」ままは恐ろしい、災害リスクについて立ち止まって考えてみませんか?

日本と同じ島国であるニュージーランド

変化に富んだ美しい景観が大きな魅力ですが、その成り立ちから地殻活動は活発で、過去にはカンタベリー地方で185人の死者を出した大地震なども発生しています。
もし私たちが今ニュージーランドで災害に直面したら、瞬時に適切な行動がとれるでしょうか?
万全な防災対策のためには、まず災害のリスクを十分に理解しておく必要がありますよね。
ということで、今記事ではAuckland Emergency Managementという政府のウェブサイトを参考に、ニュージーランド(オークランド)における災害についてまとめました。

Auckland Emergency Managementについて

オークランドカウンシルによる、災害の情報がまとめられたウェブサイト。
ニュージーランドで起こり得る主な7つの災害(地震、洪水、インフラ障害、感染症、悪天候、津波、火山)を取り上げています。
今回はその中から、私たち日本人にも身近な「地震」と「津波」をピックアップしてみましょう。

地震

ニュージーランドでは年平均15,000とも20,000とも言われる数の地震が日々記録されており、その内体感できる規模の地震が年間で150回ほどあります。
地震では落ちてきた瓦礫などに当たって怪我または命を落とすケースが多いので、発生時の行動として特に「Drop,Cover and Hold」が大切だとされています。

photo-1

  1. DROP down on your hands and knees.(姿勢を低くする)
  2. COVER your head and neck under a sturdy table or desk.(机などに潜り込み頭や首を守る)
  3. HOLD on to your shelter until the shaking stops.(揺れが収まるまで避難した机の脚などに掴まる)

また、地震は地盤の液状化や土砂崩れ、火災、津波など他の自然災害を引き起こす可能性もあります。
それに伴い建物のダメージやインフラ障害などが広範囲・長期間にわたって発生する場合も多いため、大規模の避難にも瞬時に対応できるように備えておきましょう。

津波

photo-2

オークランドの全ての海岸線は、津波の被害を受けやすいと言われています。
津波=地震のイメージがある方も多いと思いますが、実は津波のサインは地震だけではありません。
急な水位の上昇・低下や不自然な波音なども自然からの警告とし、普段と異なる海の様子には注意が必要です。
海の異変を感じた際には、速やかに近場の高台または可能な限り遠い場所に避難します。
渋滞回避のためできる限り徒歩や自転車で移動し、避難した後は公式の発表で安全性が完全に証明されるまではその場に待機しましょう。
Auckland Emergency Managementのウェブサイトでは、津波警報サイレンの設置場所など、避難に役立つ情報が確認できますよ。

 

ニュージーランド(オークランド)の災害についてご紹介しましたが、いかがでしょうか。
内容としては当たり前のことも多いですが、いざという時に冷静な対応ができるように、何度も確認して準備を整えておくことはとても重要ですね。
Auckland Emergency Managementでは地震と津波以外の各種災害についても丁寧にまとめられており、社会規模での取り組みなども知ることができますので、閲覧を強くお勧めいたします。
後編では、ニュージーランド(オークランド)在住の皆さんが今すぐ取り組める家庭の防災対策について紹介しますので、そちらもぜひお役立てください!

記者プロフィール

もなか

もなか

食べることが大好きなもなかです。
Life is too short to live someone else's dream をモットーに、一日いちにちを豊かな心で過ごしていきたいと思っています。

この記者の記事一覧