ニュージーランドでの出産は、日本での出産に比べてもっと自由です。また、父親も積極的に出産に立ち会うことを奨励しています。
今回は、ニュージーランドでの出産について書いてみます。といっても、自分自身ニュージーランドでの出産しか経験がなく、しかも10年以上前の内容で、日本の出産については、テレビや友人などの知識だけなので、多少のずれは大目に見てください。
ニュージーランドの出産 について日本と大きく違うところは、ニュージーランドでは助産婦制度が確立していて、担当の助産 婦が定期検診からすべて面倒見てくれます。すなわち医者に負担がかからないようにしているということです。
助産婦制度の良い点は出産の場所、方法等が自由に 選べるところでしょう。自宅、産院での出産、病院(条件付き)、自然分娩、無痛分娩、生む時のポー ズ、水中分娩等が選べます。病院での出産は、高齢での出産とか、帝王切開の可能性とか何か特別な理由がない限り、病院での出産は希望できません。
病院での2回のエコー検診を含み、定期的に助産婦が家に来てチェックしてくれます。また、出産の時に聞きたい音楽を選べたりもできます。
産気づいても極力自宅に最後まで居るように指導されます。病院で産んだ場合出産後数時間で 産院等へ転院させられ、そこでも2〜3日で退院するよう指導されます。相部屋なら国が費用を全額負担してくれます。それ以後も入院は可能ですがお金がかかります。 また、個室希望の場合もお金がかかります。
日本でのお決まりの出産ポーズ?の仰向けで足を上げたあの特別なベットは、医者が処置しやすいためで、出産には一番悪い姿勢だそうです。なぜなら赤ん坊が重力で落ちてこないからだそうです。その点、医者に頼らないこちらの制度は、自分の思うように出来て良いです。ちなみに出産に最適なポーズは、四つん這いか、座った姿勢のようです。また、日本ではほとんど施される会陰カットをしません。
ニュージーランドでは、父親が出産に立ち会うことを勧めています。
特別な服装もマスクもすることなく、妊婦のそばにいることができます。僕は奥さんを励ますのと、写真を撮るだけのつもりでしたが、いきなりへその尾を切るか?と言われて、切ることになってしまいました。手も何も洗わずにいきなりハサミを渡されたので、本当にいいのか少々戸惑ってしまいました。しかし、出産に立ち会ったことで、家族の絆がより強まりました。