毎年行くスキー場で怪我人に遭遇した時のお話し
私の冬の楽しみはスノーボードをすることで、カンタベリーにあるMt.HUTTに行くのは今年で7年目。今まで怪我をした話はたくさん聞きましたが、去年初めて目の前で怪我をした人を見て、ウィンタースポーツに限らず、海外でスポーツをする方には特に気を付けて欲しいと思ったことをここでお話ししたいと思います。
その日私と主人はいつも通りスノーボードをしに来ていて、おそらく体制を崩したのか、年配の男性が一段上がったところから、私がいたコースに、かなりのスピードで滑り落ち、地面に叩き付けられました。落ちたのが私のほんの数メートル先で、身に着けていたものが散らばったので、私や近くにいた人が拾い集めたのですが、どうも起き上がる様子がなく、これはおかしいと気づきました。誰かが何か質問した時、英語はあまり堪能ではなく、何となく日本人のような発音だったので聞くと日本の方で、私がここからヘリ搬送されるまで通訳できたのが幸運でした。
他の方がレスキューを呼んでくれるも、複数個所の骨折によりタンカーに乗せるのも一苦労でした。そこから救護室でひたすら痛み止めの投与が始まりましたが、激痛で意識がもうろうとしていて、その方とお話することはほとんどできませんでした。何とか聞き出せたことは名前と年齢、1人でニュージーランドに来たことと、携帯電話は持っていないことでした。せっかく私が日本人なので、日本に連絡できると思ったのですが、連絡先を聞き出すことはできませんでした。幸いなことに頭部の損傷はなかったのですが、救急車はとても待てなかったので、クライストチャーチホスピタルまでヘリ搬送となりました。
では、スキー場に限らず怪我や事故を見かけて通報する時、何を伝えるか
- 怪我、事故のあった場所(スキー場ならコースの名前等)
- 怪我をした人の名前、性別、年齢
- 怪我の状態、意識の有無
- スキー場ならスキーかスノーボードか
+αで二次災害を防ぐために周りの状況も確認し、どうしたらいいかわからないときは電話で指示を求めてもいいと思います。
特に海外でスポーツをする時に気を付けること
- これはどこに限らず、無茶をしない!!!
- 連絡先をポケットや鞄に入れておく
- なるべく誰かと行く
- 1人で行くときは身近な人に行き先を伝えておく
- 夏の山や雪山、海など自然のレジャー施設では、立ち入り禁止区域には入らない
救護室での救命救急士の方々やヘリのパイロットの方は本当に頼もしく、こういった方々のお陰で私たちが安心してスキー場に来られるんだなと実感した日でした。しかし一番いいことは、ここで彼らのお世話にならないことです。特に海外では日本にいる家族や周りの人にも心配をかけないために無茶はせず、まさか自分は大丈夫と思わないで色々なことを想定して備えておきましょう。