今回はニュージーランドの国民食ともいえるKumara(くもら)を使って、簡単に作れるスイートポテトをご紹介します。
はじめに
日本に住んでいた頃、秋や冬になるとお芋を使ったお菓子をよく食べていました。特にスイートポテトは家庭でも手軽に作れる定番スイーツのひとつです。しかし、ニュージーランドに来てからは、日本のスイーツ見つけるのは意外と難しいことに気づきました。そんな時に出会ったのが「Kumara(くもら)」です。ニュージーランドのスーパーでは一年中手に入る野菜で、現地の人々にとっては欠かせない食材。これを使えば、日本のスイートポテトも簡単に再現できるのです。
Kumaraとは?

Kumaraはニュージーランドのサツマイモで、色や種類も豊富です。赤紫色の皮に鮮やかな黄色い果肉のものや、白っぽい品種もあり、どれも甘みが強いのが特徴です。私が買ったKumaraは1つ約500gで、値段は3ドル。とてもお得に感じました。さらに冬になると価格が安くなる傾向があり、家庭の食卓に取り入れやすい食材です。煮物やローストに使うのも美味しいですが、スイーツにしても相性抜群です。
必要な材料

- スイートポテト作りに必要な材料はとてもシンプルです。
- - Kumara(500〜700gほど)
- - バター(25g)
- - 生クリーム(大さじ1)
- - 卵黄(仕上げ用、お好みで)
- - アルミホイル(成形用)
Kumara自体が甘いため、砂糖を加えなくても十分に自然な甘さが楽しめます。甘いものが好きな方は、お好みで少量の砂糖やハチミツを加えても良いでしょう。
作り方
1. まず、Kumaraを皮ごとよく洗い、大きめにカットして蒸します。電子レンジを使う場合は、ラップで包んで8〜10分ほど加熱すると柔らかく仕上がります。
2. 竹串がスッと通るくらい柔らかくなったら、皮をむき、熱いうちにマッシャーやフォークで丁寧につぶします。なめらかな食感にしたい場合は裏ごしをすると、より本格的な仕上がりになります。
3. つぶしたKumaraにバターを加え、しっかりと混ぜます。さらに生クリームを加えてなめらかさを調整します。ここで味を見て、必要に応じて砂糖を少し加えてもOKです。

4. 出来上がった生地を小判型に成形し、アルミホイルの上に並べます。オーブンシートを使っても構いません。

5. 表面に卵黄を薄く塗り、200℃に予熱したオーブンで20〜25分ほど焼きます。表面がこんがりと黄金色になれば完成です。
作ってみた感想
Kumaraを使ったスイートポテトは、サツマイモに劣らない甘みとホクホク感があり、とても美味しく仕上がりました。特に驚いたのは、砂糖を加えなくても十分な自然な甘さがあることです。日本の味を懐かしみながらも、ニュージーランドならではの食材で作ることで、オリジナルの美味しさも発見できました。シンプルな材料で作れるので、おやつやちょっとした手土産にもぴったりです。海外で暮らしていると恋しくなる日本の味ですが、工夫次第でこんなに身近に楽しめるのだと改めて感じました。スーパーに売っているタルト生地を買ってスイートポテトタルトを作成しても美味しいんじゃないかと感じました。
まとめると、Kumaraは日本のサツマイモに近い万能食材で、ニュージーランドに住む日本人にとって心強い存在です。これからも季節ごとのお菓子作りに活用していきたいと思います。読んでいただきありがとうございました。




