アオラキ/マウント・クックの”アオラキ”の意味とマオリの伝説をご紹介!
ニュージーランド最高峰のマウント・クックで有名な、アオラキ/マウント・クック国立公園(Aoraki /Mount Cook National Park)。
アオラキ/マウント・クック国立公園に来たことがある方なら、一度は耳にしたことがあるであろう ’’アオラキ’’。このアオラキは必ずマウント・クックの前にセットのように付きますが、「アオラキって何?」と疑問を感じたことはありませんか?
マウント・クック国立公園内で仕事をしている筆者も、観光客の方に「アオラキって何?」と質問を受けることがあります。Kiwiに聞かれたことは一度もありませんが、外国人にとってアオラキは疑問の種のようです。そこで、今回はこの ’’アオラキ’’ の意味をご紹介していきます。
”アオラキ”とは?
このアオラキは何なのかというと、マオリ語で「雲を突き抜ける山」という意味。アオラキはよくマウント・クックと併記され、マオリ語でマウント・クックを意味しているともいえます。
マウント・クック・ビレッジからは、中央にマウント・クックがドンと雲を突き抜けるように聳え立っているのが見られ、この絶景を見ようと世界中から観光客が訪れるのです。
”アオラキ”とは伝説の少年!?
アオラキは伝説の少年の名前でもあります。マオリの少年アオラキと彼の兄弟がカヌーで航海しているところ、嵐に遭い暗礁に乗り上げてしまいます。彼らは水面に突き出たカヌーの先にどうにかよじ登るのですが、石と化してしまい、その後カヌーが南島、兄弟はサザンアルプスの山々、そして一番背の高いアオラキが国内最高峰のマウント・クックになったという伝説があるのです。
このストーリーは、ビレッジ内の大型ホテル・ザ・ハーミテージ(The Hermitage)にあるサー・エドモンド・ヒラリー・アルパイン・センター(Sir Edmund Hillary Alpine Center)のシアターで、3Dムービーとして上映されています。子供にでも分かるように分かりやすく作成されたムービーであるため、英語がちょっと苦手という方にもファミリーにもおすすめですよ。
マウント・クックの”クック”とは?
アオラキの意味が分かったところで、「マウント・クックの’’クック’’は何?」と疑問を持ち始めた方が多いと思いますが、’’クック’’ はイギリスの海洋探検家キャプテン・クックが関連しています。
キャプテン・クックは1770年にニュージーランドを訪れており、その際マウント・クックに目を付けたわけではないのですが、南島の山脈をサザンアルプスと命名しました。
その後、キャプテン・クックと同じイギリス出身のJ.L.ストークが1851年にニュージーランドを測量した際に、キャプテン・クックにちなんでマウント・クックと名付けたという歴史があります。
アオラキ/マウント・クックへ行こう!
アオラキの意味とクックの由来が分かったところで、アオラキ/マウント・クックへ足を運んでみませんか?その歴史や伝説をイメージしながら、国内最高峰のマウント・クックを見上げてみて下さい。どこまでも美しいマウント・クックの絶景に感動すること間違いないですよ。