犬好きさんもそうでない人にも朗報!!
何年も前からSPCAがキャンペーンをしていた”Break the Chain”というのを知っていますか?これは鎖やロープ、紐などで、固定された木やフェンスなどと犬の首を繋いだ状態から、犬を解放してあげる条例を作るキャンペーンでした。このまま何年も、最悪の場合は一生首を鎖などで繋がれたまま過ごす犬もいます。以前はこれらを取り締まる法律がありませんでした。しかし、どう考えてもそれらの犬が幸せであるわけはなく、そういうケアの仕方で良いと思っている飼い主が毎日散歩に連れて行ったり、会話をしたり、餌や水をきちんと与えてるわけがありません。日々殴られたり、蹴られたりしているケースも多いようです。でなければ、鎖に繋いだまま庭の端に置きっぱなしにするわけがありません。置物ではなく、犬は生き物です。
それに対して、SPCAがもっときちんとこれらを取り締まれる条例を作ってほしいということでキャンペーンをしていました。何年も国会に提出する署名を集めていました。署名をされた方もいると思います。その結果、今年2025年9月25日からこの条例が執行されています。
この条例で何が変わるのか説明しましょう。今後犬を鎖、ロープ、紐などで固定されたものに一定上の時間くくりつけることはできません。子犬や母親犬は短時間でもダメだそうです。通常の愛情を持って犬を飼っている家庭の方たちは、これまでと何ら変わることなく、今まで通りケアすれば良いのです。
犬を繋いではないけないといいますが、例外もあります。例えば
*普段は庭や敷地で自由にしているわんちゃんだけど、怪我をしてあまりウロウロしてはいけない、でも外に出してやりたい、、そんな時は、庭に出してあげるけど、走り回ったり、どろんこになったりしてはいけないので繋いでおくとか。
*庭のメンテナンスに業者が来るので、庭のゲートを開けっぱなしにする。だから犬をその間逃げてしまわないように、または業者の人に飛びかかったりしないように繋いでおく。
*散歩途中、地域のラグビーフィールドに寄って練習を見ていた。犬を連れて行ったので、そばのフェンスに繋いでおく(短時間で済ませて、頻繁に様子見てくださいよ飼い主さん)。
*デイリーやカフェの中に入って、ぱぱっと会計を済ませる間、犬を店の前に繋いでお店に入る。
こういうケースは問題ありません。臨時的で短時間だし、一緒にいる人が犬の様子を見ることが前提だからです。問題ないというのは、犬を繋いでおくという部分での話です。お店に入って短時間買い物をする時間だけとか、カフェでちょっとコーヒーを飲む間だけとか、犬だけを外に繋いでいる人を見ますし、そういう時に外に繋がれている犬もおとなしく待っている場合が多いのですが、犬の方は問題なくても、どんな人がいつ前を通るのかわかりません。いろんな目的で犬を見る人がいます。おとなしくて、人懐っこい犬であれば尚更繋いでいるリードを外してそっと連れ去ることもできます。買い物や、コーヒータイムが終わってお店から出たら犬がないということもあります。人間が意図的に連れ去っているのであれば、飼い主の元に戻る確率はほとんどないでしょう。Pukekoは絶対に犬だけを外に繋いで残すことはしません。犬と一緒の外出時、自分だけの場合は、コーヒーも飲まないし、買い物も諦めます。他の犬が店先でポツンと待たされているのを見ると、誰かに連れて行かれないか不安になることがあります。皆さんも気をつけてください。
”Break the Chain”の条例に戻りますが、もしどこかで繋がれっぱなしになっている犬を知っているのであればSPCAに連絡をしてください。新しい条例が導入され、SPCAのインスペクターが調査に入り、違反が認められれば飼い主に罰金を課せることができます。庭の奥で鎖に繋がれたまま、誰にも頭を撫ででもらえず、散歩にも行ったことがないまま何年も過ごす犬もいます。誰かが気がついてあげるまでそれは続くかもしれません。もしそんな犬がいることに気がついたら、連絡してあげてください。
- ~連絡先~
- SPCA website https://www.spca.nz/news-and-events/news-article/dog-tethering-regs-announced
- または電話 0800 SPCA NZ

いろんな匂いを嗅ぐのは最大の楽しみ
-Happy caring!
Pukeko




