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学校のファンドレイジングに困惑?

うしたらいいの?

お子さんがニュージーランドの公立学校に通われていると、学校からちょくちょく寄付を持ってくるようにとか、何かを売るので買って欲しいとか言われることがあります。例えば

「**のファンドレイジングのため、ソーセージを明日ランチタイムに売ります。1つ$2です」

とか、普段制服のある学校が

「明日は私服で登校しても良いです。その場合は$2持参してください」

などです。まずニュージーランドの公立の学校のお金の仕組みを簡単に説明します。公立の場合、先生や職員のお給料は国から出るのですが、学校を実際に運営するにあたって電気代とか水道とか、さまざまな経費がかかりますよね。建物の修理が必要になったり、新しく花壇の枠を入れようとか、木を植えようとか、次々とお金が必要です。生徒たちが安全にできるだけいろんな経験をしながら学校生活を送るためには、お金は必要なのです。地域の所得によって国からの援助もありますが、これだけに頼ることはできません。なので足りない分を生徒の寄付から集めます。公立校は学費としては無料ですが、一人当たり年間いくらと決まった額の寄付をお願いされるのはそれを補うためです。寄付なので強制ではありませんが、その定額の寄付をしない人が多くいる学校は、経済的に困難になります。なので大抵の親御さんはこの寄付を払います。

そしてそれでも足りない場合が現実なので、この場合にはその時々にファンドレイジングが行われます。こういうファンドレイジングの場合は、1回が$1や$2のゴールドコインで済むようなものがほとんどなので、それほど負担にはならないでしょう。ソーセージを父兄がお手伝いで焼いたものをランチタイムに売ることはよくあり、生徒側もランチがわりにこのソーセージを買えば一石二鳥です。私服を着て登校しても良い日に、なぜ$2寄付をするのかわからないという方もいると思いますが、これはまあ単なる理由だと思えば良いです。私服を着ずに制服で登校しても良いですし、何か面白いコスチュームを着ていきたいと子供がいえば(学校で過ごすのに安全な服で)それを着てもいいのです。その代わりに$2寄付してねということです。寄付の値段がゴールドコインと書かれているのであれば、金色の硬貨という意味ですから$1か$2ですね。$5札を寄付してももちろん結構です。大規模なファンドレイジングではクリスマスバザー(こちらではガラといいます)で得た利益を学校の運営に回すことも一般的ですし、季節関係なくFun Dayなとど名前をつけて、家庭で焼いたケーキやお菓子を売ったり、ゲームなどをしてそのお金を集めるというのはわかりやすいと思います。売る側でお手伝いをしたい方は裏方に、買い物で協力したい方は買い物をして売り上げに協力すれば良いです。

Pukekoも子供が学校に通っていた頃は、いつもコインをたくさん家に置いていました。急に

「明日**でゴールドコインの寄付がいるの」

といつ言われるかわからなくて、コインがないと困ったからです。

たまに近所の子供が家にやってきて、チョコレートを買ってくださいと言われることもあります。これはその子供が学校のためにチョコレーを近所に売り歩き、その売り上げを学校に渡すという仕組みです。以前職場に子供お母さんである同僚がチョコレートの箱を持ってきて、

「子供の学校のファンドレイジングなの。買ってくれない?」

と言われて断りきれず、買ったこともあります。家に知らない子供が売りにきた時には、チョコを食べないので$2だけ渡して

「チョコはいらないよ」

と言ったことがあります。でもその時は、売り子の子供が”え?お金払ったのにチョコいらない??”と混乱したようなので、面倒で結局受け取りました(笑)

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~PUKEKO

 

記者プロフィール

Pukeko

Pukeko

Auckland在住26年のライターPukekoです。
家族とオカメインコ兄弟、保護犬のチコと暮らしています。
レスキュードッグのサポーター。
 

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