ニュージーランドの失業率が、2025年9月期に 5.3% に上昇しました。前期(6月期)の5.2%からの上昇で、ほぼ9年ぶりの高い水準です。
同期間の失業者数は約 16万人 に達しました。
若年層(15〜24歳)の失業率は 15.2%。教育・訓練を受けておらず就業もしていない若者(いわゆるNEET)の割合は 13.8% に上昇しています。
労働参加率(働ける人のうち働いているか働こうとしている人の割合)は 70.3% に低下。雇用の活発さが鈍化していることを示しています。
年間ベースの賃金上昇率も 2.1% と軟化しており、消費者物価上昇率(約3%)を下回るため、実質的な賃金上昇という観点では厳しい状況です。
このような雇用市場の弱さを受けて、Reserve Bank of New Zealand(RBNZ=ニュージーランド準備銀行)は、公式現金率(OCR)の 追加利下げ を検討する見通しです。
