ニュージーランド税関は9月6日(土)、ベイ・オブ・プレンティのタウランガ港で、コンテナに隠された覚醒剤(メタンフェタミン)約43.9キロを押収したと発表した。末端価格は推計1300万ニュージーランドドル、社会的損害額は4600万ドルに上るとみられる。中米からオークランドへ向かう途中の貨物がタウランガで陸揚げされ、X線検査で「異常」が見つかった。合法的な貨物の上に置かれたダッフルバッグ2つの中から、覚醒剤入りの包み44個が見つかった。
手口は「リップオン・リップオフ」と呼ばれ、正規の貨物に紛れ込ませる形で密輸される。海運セキュリティの専門家によると、この方法には港湾関係者や乗組員の内通が欠かせないという。税関の北部海上業務責任者ロバート・スミス氏は「犯罪組織は正規の企業や貨物を食い物にし、そこに残す商業的な損害や混乱、リスクを一切顧みない」と述べた。
組織犯罪の矛先は密輸タバコにも及ぶ。税関が朝の情報番組「Breakfast」に示した数字では、2026年に入って国境で押収された紙巻きたばこ・葉巻は486件で計約1197万本。2023年の約820万本から大きく増えた。税関のジェイミー・バンフォード副長官は、豪州などの犯罪グループがニュージーランドを「魅力的な市場」とみなし、家具会社などを装った「隠れみの企業」を使って密輸していると指摘。業界委託の調査では、2025年に国内で消費されたたばこの33.5%が違法品で、政府の税収逸失は8億1700万ドルに達したと推計されている。
