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アメリカズカップに大改革──2027年大会へ「最も大胆な転換」

新プロトコルが正式採択:ニュージーランド王立ヨットスクワドロン(Defender)とイギリス王立ヨットスクワドロン(Challenger of Record)が協議の末、2027年ナポリ開催の第38回アメリカズカップのための新たな運営プロトコルに合意しました。これは大会史上「174年で最も大胆な転換」と位置づけられる大改革です。

ガバナンス構造の刷新:すべての参加チームが平等に運営を担う「アメリカズカップ・パートナーシップ」(ACP)が創設されます。これにより大会の企画運営およびメディア・商業権の管理が公平かつ透明に進められることが期待されています。

制度の変革ポイント
・開催頻度:今後は2年毎の開催へと移行。
・クルー構成:船上はバッテリー駆動型のAC75艇に乗員5名(うち1名は女性必須)、さらに「ゲスト枠」が設けられ、スポンサーやメディア、インフルエンサーなどが乗船可能に。
・参加予算の制限:1チームあたり最大7,500万ユーロ(約1,470億NZドル)のコストキャップを導入。既存チームは37回大会で使用したAC75艇の継続使用、新規チームは同仕様での建造または既存艇の取得が求められます。

前哨レースの構成:2026年にAC40艇による最大3回の予選レガッタ、2027年初頭にナポリにてAC75艇で最後のレガッタが開催される予定。これにより、複数チームによる幅広い競争と「女性・ユース枠」の確保が図られます。

これらの改革は、アメリカズカップをより持続可能でインクルーシブ、魅力的な競技へと進化させるための重要な一歩です。