新型コロナウイルスが蔓延し、環境の急速な変化を強いられ、なかなか気持ちが休まらない日々ですね。NZのロックダウンから一ヶ月が経過し、テ・アラロアを歩いていた時に出逢ったマオリの方との会話を思い出しました。今回はこの出逢いの中から得られた会話の中で、これからの未来を前向きに生きる上でのヒントについてお伝えできればと思います。
言葉の持つ意味を大事にするマオリの精神性に触れて
マオリの方(以下Wさん)との出逢いはノースランドにあるパイヒアというビーチタウンに位置するハルルという街でした。
独特のオーラを放っていたWさんは話し始めるととてもフレンドリーな方でした。私はニュージーランドに訪れてから出逢った方々の”好きな言葉”を聴くようにしています。Wさんにも「好きな言葉はなんですか?」と尋ねてみると、Wさんは「Kia Ora(キ・オラ)」と即答されました。理由を尋ねてみると、「Kia Ora(キ・オラ)」の本当の意味を教えてくださいました。
「Kia Ora(キ・オラ)」に込められた本当の意味
Wさんと出逢うまでは、「Kia Ora(キ・オラ)」という言葉は「こんにちは」や「ありがとう」などの挨拶に使われる言葉なのかなというイメージでいました。
Wさん曰はく、これらの意味に加えて「Kia ora(キ・オラ)」の「Kia(キ)」には日本語で言う「魂」や「気」という意味があるそうで、相手の「魂」がより成長していくようにとの願いも込められた言葉だと教えてくれました。
日本では言霊という言葉があるようにマオリの言葉にも一つ一つに意味やパワーが込められていることを知れてとても心が温まりました。
地球に生まれた意味を見つめ直すヒントとなる問い
また、Wさんは「なぜ人間は同じ地球という惑星に生まれているのに、違いを持って生まれると思う?」というとても哲学的な問いをされていたのが印象的でした。
私はその場ではすぐには答えが出ずにいました。
ここからは私なりの解釈にはなりますが、Wさんの問いに対する答えはこういった一人の力では限界がある状況の中で、それぞれ違った個性が集まった人間が一人一人のアイディアを出し合って補い合って乗り越えるために敢えて違いを持って生まれてきたのではないかと感じています。
Wさんの問いへの答えは人それぞれの解釈があると思いますが、当たり前ではない人と人との繋がりやご縁を大切に過ごしていきたいと強く思う出逢いだったので綴らせていただきました。
マオリの言葉についてもまだまだ奥深いルーツを辿れそうですね。
今回も、最後まで見ていただき、ありがとうございました。ご縁に感謝いたします。