ニュージーランド(オークランド)駐在サラリーマンの Kaizer です。
本投稿では、New Zealand Winegrowersの公式サイトや統計資料を参照し、NZワインの基礎知識をご紹介いたします。
いつも適当に買っていて、何を選んでよいのかよくわからないという方も、一通り有名な産地とワイン品種を理解すれば、選ぶ基準ができてくるかと思います。
この記事はこんな方向け
- NZワインの基礎をざっくり知りたい方
- NZの主要なワイン種別と産地を抑えたい方
概要
NZワインの起源は、1819年にブドウ苗木がNZ北島ノースランド(Northland)エリアのケリケリ(Kerikeri)に持ち込まれたところから始まります。
生産量/面積
NZワインは現在世界的にも知名度がありますが、2019年のNZワイン生産量は2.97億リットルで、これは全世界のワイン総生産量の1%未満しかありません。一方、9割以上を輸出に回しており、NZワイン業界は輸出に依存した業界だと言えます。
NZにおけるワイン畑の総面積は38,680haで、白8割/赤2割の比率となっています。中でもソーヴィニヨンブラン(Sauvignon Blanc/SB)は総面積の約6割の畑面積を占めます。一方、ピノノワール(Pinot Noir/PN)も国際的に高い評価を得ており、「NZワインは白ならSB、赤ならPN」というのが一般的な見方です。
なお、2019年調査では、716のワイナリーが登録されています。1990年代は130しかなかったことから見ても、その数そしてワイン業界はこの30年で飛躍的に伸びてきました。
スクリューキャップ
NZワインの99%が、スクリューキャップを起用していることも特徴の一つです。日本にいると「スクリューキャップ=安っぽい」というイメージが持たれがちですが、天然コルクの使用と比べてブショネ(コルク臭)をほぼ防ぐことができ、わざわざワインオープナーを準備する必要がないという点が魅力的です。
NZワインの種類と産地
NZワインの種類(上位3品種)
ここでNZのワイン生産量上位3品種を紹介します。%は2018年の生産量割合です。上位3品種でNZワイン全体の9割近くが造られていることがわかります。
- 1位:ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc/SB)(白)73%
- 2位:ピノ・ノワール(Pinot Noir/PN)(赤)8%
- 3位:シャルドネ(Chardonnay/CH)(白)7%
NZワインの産地(上位3エリア)
NZは現在11のワイン産地に分かれますが、上位3エリアのみ紹介します。%は2019年の作付面積割合です。これもまた上位3エリアでNZワイン全体の約9割が造られていることがわかります。
- 1位:マールボロ(Marlborough)69%
- 2位:ホークス・ベイ(Hawke’s Bay)12%
- 3位:セントラル・オタゴ(Central Otago)5%
まとめ
数字はわかったけど、結局何飲めばいいの?となると思いますので、上位3地域を組み合わせてご提案させていただきます。
まずはここからスタート
- マールボロのソーヴィニヨンブラン (Cloudy Bay / Oyster Bay 等)
- ホークスベイのシャルドネ (Craggy Range / Church Road 等)
- セントラル・オタゴのピノ・ノワール (Mt. Difficulty / Roaring Meg 等)
ベースができたら、品種や地方を色々試してみてお気に入りのワインを見つけましょう!この記事が皆様のワインライフに貢献出来たら幸いです。
では、また!