バックパックに入るほど小さなボートがあるのをご存知ですか?NZのアウトドア界でも人気が高まるパックラフトについて紹介します。
「南島ではパックラフトで旅している人が沢山いるわよ」。そう話していたのはオークランドのアウトドアショップの店員さん。「パックラフト(Packraft)」とは空気を抜くとバックパックに入るほど小さくなるボートです。
2000年以降に誕生した新しい道具で、筆者は「アウトドア道具の一つの革命」だと思っています。とても軽く、小さく、丈夫で、どこへでも持っていけるからです。
今回はニュージーランドでも人気が高まっているこの道具について紹介します。
これがパックラフトだ!
筆者が手に入れたのはkokoperiというメーカーのCastawayというパックラフト。日本でモンベルが取り扱っており、購入してニュージーランドに持ち込みました。
重さはたった3.4キロ。写真でライフジャケットの隣にあるのが収納した状態です。
膨らませ方は簡単。最初は収納している袋をポンプにして大体の空気を入れ、最後は息でパンパンにして完成です。安物のゴムボートとは違い、かなり頑丈にできています。
最初の写真の撮影地はクイーンズタウンのワカティプ湖。澄んだ上の水に浮かぶのはすごく気持ち良かったですよ!
ニュージーランドで手に入れるには
このパックラフトですが、ニュージーランドでは http://www.packraftingnz.com というサイトで購入できます。アウトドアショップの店頭ではまず扱われていないと考えてよいでしょう。
取り扱っているのはパックラフトのパイオニアであるアメリカのメーカー・アルパカラフトです。
この会社はクイーンズタウン、ティアナウ周辺でツアーもやっています。パックラフトを持ってハイキングし、ところどころで川下りをしたり、湖を渡ったりする内容です。
ちなみにですが、アルパカラフトのウェブサイトには同社の製品をニュージーランドの川でテストしている写真が掲載されています。パックラフトはニュージーランドの川と相性がいいのかもしれませんね。
楽しそう!だけどまずカヤックの練習を
いくら手軽な道具でも初心者が流れのある川などに挑戦するのは危険です。
例えば川で倒木などに引っかった場合、人は水圧に押さえつけられて動けなくなり、簡単に溺死します。
また水が流れていない湖などでも、風が強い日には沖に流されたり、波で転覆したりということが想定されます。パックラフトは軽い分、風には弱いです。
初心者の方はまずはある程度、カヤックの経験を積んでから挑戦することをお勧めします。
そしてどんな時にもライフジャケットはお忘れなく。
筆者のパックラフト旅についてはブログ(http://korutak.com)で紹介しています。いつか川旅にチャレンジする際にはご参考ください。