ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

グレノーキーのキャンプ場で面白いプロジェクトが進行中です。

グレノーキーはクーインズタウンから車で約45分、ワカティプ湖の北端にある小さな街です。
ここでキャンプ場、雑貨店、キャビンなどからなる複合施設「The Headwaters」を整備する計画が進んでいます。
現在は今はキャンプ場”Mrs Woolly’s Campground”と雑貨店”Mrs. Woolly’s General Store”が完成。デザインや環境問題、地域活性化への取り組みに驚かされたので紹介します。

1

デザインが美しく、センスが半端なく良い

キャンプ場は自体はただの芝生です。

しかし、ここを訪れてまず「普通のキャンプ場ではない」と思ったのは、施設内の看板が美しいデザインで統一されていることでした。

例えば写真はキッチンで撮影した一枚。トタンの壁もおしゃれですし、注意書きの字体や色彩も美しいです。

2

また雑貨店「Mrs. Woolly’s General Store」は、取り扱っている大量の商品がどれも洗練されていて感心しました。

3

服、食品からキャンプ道具、DIYツール、地元アーティストが作ったお土産など、生活、観光に必要な製品が所狭しと並んでいます。

4

食材や調味料を小分けにして、オリジナルのラベルを貼って売っているのも素敵です。

5L 5R

 

自然と調和する観光施設への挑戦

この計画の大きな目的の一つに「自然との調和」があります。

例えばこのキャンプ場は完成すれば、ニュージーランドで初めてのネットゼロ(省エネと自然エネルギー発電により発電量と消費量の収支がゼロにすること)のキャンプ場となるそうです。

建設にも多くの廃材などを再利用しながら進めているとのこと。上に写真で紹介したトタン壁のキッチンも廃材を多く活用しています。

プロジェクトの計画図

6

地域コミュニティとの連携

このプロジェクトのメンバーは、これまでに数百人の地域住民と話し合い、アイデアを求めたり、雑貨店の品揃えについて意見を聞いたりしてきたそうです。

いくら素晴らしい施設が出来ようとも、観光客と地域住民との間に軋轢ができては元も子もありません。「旅行者を地域で暖かく迎える」という目的のため、地域との連携はとても大切にしているようです。今後、地域の集会所といった施設も建設予定とのことです。

たくさんの発見がある施設

施設の一角には水循環や再利用、地域の植生の保護などについて説明したパネルがたくさんありました。

訪れる人をインスパイアするということもプロジェクトの目的とのこと。一度ぜひ訪れてみてください。

The Headwaters

ホームページ:
https://www.theheadwaters.co.nz
住所:
62-64 Oban St, Glenorchy

記者プロフィール

新居拓也

新居拓也

7年間勤めた新聞社を退職し、高校時代を過ごしたニュージーランドへ。

パックラフトを使って各地の川を巡りました。

ブログ : KORUTAK
http://korutak.com/

この記者の記事一覧