ラグビー日本代表で現在ハイランダーズに所属の姫野和樹選手がスーパーラグビーで初先発。
昨年のチャンピオンに挑んだ試合は予想を覆す結果とななり一段と盛り上がって来た今年のスーパーラグビーAotearoa
シーズン中に主力の不祥事発覚
姫野選手が所属するハイランダーズは、Round5(3月26、27日の週)の終了時点では最下位に低迷。
次の試合のメンバー発表(3月31日)でこれまでレギュラーとして活躍していた主力選手が数人抜けていた。
Round5の試合後にある選手の自宅でお酒を朝方まで飲んで騒いでいたとして近所から通報が入っていたことが発覚。
実際にはここ数か月でエスカレートしていた事が分かりヘッドコーチのトニーブラウン氏はその飲み会に参加していた主力を含む合計6人の選手をRound6(4月2、3日)のメンバーから外すことを決めた。
ピンチをチャンスに変えた控えの選手達
成績が良くない今季のハイランダーズの主力の不祥事が発覚してメンバー選考にも影響した事によりピンチになったが、ヘッドコーチの「チャンスがやってきた」と言う前向きな発言で試合にあまり出れない選手たちが奮闘したのかも知れない。
姫野選手もその一人で、同じポジションのレギュラーで活躍していた選手が謹慎処分となり4月2日のクルセイダーズ戦に初の先発に抜擢。
試合開始から持ち味全快でボールを持てば力強い突破で前に出て現地の実況解説からも高評価される程でチームに勢いをもたらし、ディフェンス面でも気迫のタックルを何度も決め、前週に続きこの試合でも得意のジャッカルを見せてピンチをしのぐなど活躍した。
今まで先発どころかベンチにも入って居なかった選手もこの試合で活躍して姫野選手とともに勝利に貢献しチャンスを活かした。
スーパーラグビーAotearoa Round6の結果
クルセイダーズ12-33ハイランダーズ
昨年のチャンピオンのクルセイダーズはミスと反則が多く良いところなしで今季初黒星。
勝者のハイランダーズは、固いディフェンスでクルセイダーズの持ち味を完全に封じた試合だった。
ブルーズ27-17ハリケーンズ
ブルーズが前半ハリケーンズに2枚のイエローカードで数的有利になりながらも得点を重ねることが出来ずに苦戦したが、後半に入りようやくエンジンがかかりホームのお客さんの前で勝利して連敗を2で止めて1位通過に望みを繋いだ。
敗れたハリケーンズは、前週良かっただけに連勝して勢いを付けたかったが一歩及ばなかった。
Round6を終えての順位表
1. | クルセイダーズ | 4勝1敗 | 18P |
2. | ブルーズ | 3勝2敗 | 14P |
3. | ハイランダーズ | 2勝3敗 | 9P |
4. | チーフス | 2勝2敗 | 8P |
5. | ハリケーンズ | 1勝4敗 | 5P |
首位のクルセイダーズが敗れ2位のブルーズが連敗を止めたことにより上位争いが面白くなってきた。
姫野選手が居るハイランダーズは、今回の勝利で2位のブルーズに5ポイント差に迫りプレーオフの可能性も見えてきた。
ハリケーンズは残り3試合を一つも落とせない状況で厳しくなってきたか。
Round7の組み合わせ
4月10日(土) | ハイランダーズ対チーフス | (ダニーデンで開催) |
4月11日(日) | ハリケーンズ対クルセイダーズ | (ウエリントンで開催) |