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留学生活も始まり、新しい環境に慣れ始めてきたでしょうか?留学の目的の1つはもちろん英語を学ぶことですが、コミュニケーション能力や適応力の向上も重要な留学の成果の1つですよね。

そこで経済的な観点からもアルバイト(パートタイムジョブ)を必要とする留学生は多いはずです。

そこで今回は、アルバイト探しを始める上で重要なCVに関するお話しです。

CVって何?アルバイトを探し始める前に必要なこと

どんなアルバイトがあるのか、1日何時間くらい働こうか、少し不安だけど働いてみたい!と、いろんな思いを巡らせていると思いますが、まずはアルバイトを探し始める前の準備から始めましょう。

始めにやるべきことはCV(履歴書)のひな形を作成することです。日本でもアルバイトや仕事を探す上で履歴書は必ず必要なものですよね。もちろんひな形なので志望動機は空欄のままになりますが、学歴や職歴、アピールポイントは使いまわすものですので、予め準備をしておきましょう。

CVの由来

そもそもCVとはCurriculum Vitaeの頭文字をとったもので、Curriculumは履修課程を意味し、Vitaeはラテン語で「生命」という意味で履歴書というわけですね。

ちなみにアメリカ英語ではCVではなくResumeという言葉が使われています。

CVの目的

CVの第一の目的はインタビュー(面接)のチャンスを得ることが最大の目的です。日本のようにCVに決まったフォーマットはありませんが、読みやすく、且つ読んで欲しい箇所を上手に目立たせる工夫が必要です。

CVを作成する上でCareersnzというサイトがとても参考になります。このサイトはニュージーランド政府監督の下に作られた求職者向けのサポートサイトです。例えば「Getting started」にある内容の1つにこんなことが記載されています。

「面接官はたったの15秒~20秒間CVを流し読みし、パッと目を引くような構成、内容の場合そこからさらに深く読むと言われています」
https://www.careers.govt.nz/job-hunting/cvs-and-cover-letters/getting-started/

英語の勉強も兼ねて、どんな内容のCVが良いかイメージを沸かせてください。

CVの書き方

それでは実際にCVを書き始めましょう、と言いたいところですが英語もままならない状態では「言うは易く行うは難し」です。しかもフォーマットが決まってないと言われるとさらに書きにくくなると思います。そこでまずは参考例を目で見て頭の中で構成を組み立ててみましょう。

こちらはユニテックのホームページです。
http://www.careers.unitec.ac.nz/cv-support/cvcover-letter/
ページ内の 「CV Layout Information」 をご覧ください。
以下の7つの項目に分かれています。1つずつ簡単に概略を説明します。
1.Name(個人情報)
その名の通り、氏名や連絡先です。
2.Key skills & Strengths(強みや仕事に活かせるスキル等)
ここはCVの中でもかなり重要なポイントとなる個所です。ここには、学生時代や前職で達成してきたことの概要や、どんな知識・スキルを持っていて、どう仕事に活かせるのかを記載します。
3.Education(学歴)
学歴を記載します。どんな学部か、或いは専門的な科目を履修したのかを記載してください。
4.Work experience(職歴)
職歴です。このサンプルの中では一番最近の職務、と記載されていますが、今回応募する仕事に関連する職歴がある場合には記載してもマイナスにはなりません。
5.Other optional headings(その他アピールしたいこと)
ここはその他にアピールするものがあれば記載します。
例えば、Personal Statement(志望動機)やボランティア活動、スポーツの実績等、仕事につながるアピールポイントがあれば記載しましょう。
6.Interests(趣味、興味)
現在も続けているスポーツやクラブ活動等。
7.Referees(推薦者)

このRefereesというのは日本にはあまりない概念ですが、ニュージーランドでは重要視されます。これは雇用側の人事担当者が推薦者へ直接連絡し、あなたがどんな人物であったかを確認するためです。必ず連絡するものではありませんし、特にアルバイトを探している人にとって必須項目というわけではありませんが、Refereesの記載の有無で雇用主側に与える印象は変わってきます。

このRefereesには前職の上司、学校の先生、所属しているコミュニティのチーフであればだれでも構いません。※もちろん家族や友達は不可です。

CVのタイプについて

上記がCV作成における基本的なレイアウトになるのですが、ここからさらに踏み込んだCVの作成方法も頭に入れておきましょう。

以下、careersnzのサイトを参考にしてください。
https://www.careers.govt.nz/job-hunting/cvs-and-cover-letters/templates/

Skills-focused CV(スキル重視)

こちらは現在持っているスキル、或いは学んできたスキルを中心にアピールしていきます。

もし職歴が無い場合にはこのスタイルで書き上げることになるでしょう。

Work-focused CV(職歴重視)

過去にどんな職務を全うし達成してきたのか、そしてそれが新しい仕事にどう役立つのか、この辺りを中心に過去の経験値とスキルを説明します。ニュージーランドでは即戦力となる人物を優先的に探す傾向にあるため、スキルはもちろんのこと職歴が重要視されます。

その他知っておくこと

いかがでしたでしょうか。Refereesの記載が必要であることや、学歴よりも先にスキルを書く、といったように所変われば品変わるとはこのことですね。そして個人情報には、写真が不要であり性別の記載も不要でした。これは男女平等を強く願うお国柄であるためであり、あくまでも重要な事は経験、スキルそして人柄が重要なポイントになります。そういう意味では皆スタートラインは同じですのでまずは目に留まるCV作成を心掛けてください。