現在NCEAの年末全国統一試験が行われています。
このNCEAについて本日は説明をしようと思います。
NCEAはNational Certificate of Educational Achievementの略で、成績結果は「学生が選択科目の理由内容を十分学んだか」を示すものになります。ほとんどは試験によって成績評価となりますが、スピーチ、プロジェクト、パフォーマンスなど試験で成績が決められないような科目については学内評価になります。学内評価もNZQA(政府機関のひとつで各学校のコース認定などをしているところ)の専門検査官によって、全国標準に届いているか確認されています。
大学進学も、従来の一発試験から、高校3年間の学習科目を一定の基準をもとに生徒の達成度を評価して、最終学年(レベル3)の総合成績、その他のテストの要素を加味し、合否を決定するようになっています。そのため、学内テストも学外の全国統一試験もどれもしっかり勉強しなければなりません。
ニュージーランドの面白いところは、実際の学年と、勉強している科目のレベルを別に考えるところでしょうか。高校2年生だけど1年生の教科や3年生の教科も取ることも可能です。NCEAの取得は高校○年生の勉強が終わったという証明にもなります。
- NCEA Level 1 = Year 11(高校1年)
- NCEA Level 2 = Year 12(高校2年)
- NCEA Level 3 = Year 13(高校3年)
NCEA Level獲得条件は下記になります。
Level 1
Level 1以上の教科で、単位を80単位以上とること。また数学(Numeracy)や英語(Literacy)に関しても規定単位が必要
Level 2
Level 2以上の科目で、単位を60単位以上とること、かつLevel 1-3の教科で単位を20単位とり、合計80単位をとること
Level 3
Level 3以上の科目で、単位を60単位以上とること、かつLevel 2-3の教科で単位を20単位とり合計80単位とること
大学入学資格(University Entrance)の資格はLevel 3をとることで、また細かい条件も満たさなければいけません。
NCEAは選択科目の幅も多く、日本にはないような科目(ホスピタリティー、観光、自動車など)もとれます。一見難しく見えるシステムですがちゃんと予習復習をしておけば、単位の獲得もきちんと出来ますよ。
受験生の皆さん、頑張ってくださいね。
参考記事:NCEA(National Certificate of Educational Achievement)とは
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