ロンドン大学のアリソン・ポロック教授は、健康に関する調査とポリシーを専門としている。
彼女の研究で、ラグビーを1シーズン通じてプレイした子どもの20パーセントは、脳震とうや骨折などの怪我を負っており、負傷する確率はサッカーの3倍であると発表した。
イギリスでは、脳震とうを起こしてもプレイさせるという文化があるが、これは後に脳障害に繋がるリスクを負っているとのこと。
ラグビーでの負傷に関するデータは非常に少なく、多くが報告されないでいる。
「イギリスでは多くの学校で、ラグビーを必須スポーツとしているため、子ども達に選択肢はありません」
分析できるデータが少ないので、ラグビー協会は事実を知らないままにしてる、と協会に対しても批判的な見方を表している。
ニュージーランドでは昨年、16歳以下の子供達がラグビーでの怪我をACCに申請した数は、約2万2,500件。
ニュージーランド・ラグビー協会の科学者によると、ニュージーランドではACCが全国規模で普及しており、長期的なデータを蓄積しており、その点は英国とは違う、と言及している。
彼もポロック教授の発表には同意しているが、ニュージーランドでは、調査を継続し、プレイヤーの震とうや負傷を正しく扱うための教育普及に努力しているとのこと。