ニュージーランドの平均家賃が、全国ベースで10年ぶりに前年から下落した。Realestate.co.nzのデータによると、2025年の全国平均家賃は前年比1.8%減。主要都市ではウェリントンが9.7%減と下落幅が最も大きく、オークランドも2.5%下がった。
背景には、賃貸物件の供給増と借り手側の需要減があるとみられる。Realestate.co.nzは、政権交代後にブライトラインテストや融資規制(LVR)、利息控除など制度変更の議論が広がったことで、一部の賃貸物件が売却準備で市場から外れたものの、住宅価格が思ったほど上がらず、改装後に賃貸市場へ戻ってきたと説明。結果として物件掲載数が増え、借り手より物件が多い状態になったという。
需要面では、賃貸層になりやすい働き手の豪州移住が増えたことや、若者が実家を出ない傾向も影響した可能性がある。一方で、家賃が下がったとはいえ長期的には上昇が続いており、借り手団体は「10年で家賃は大幅に上がっていて、今回の下落だけでは厳しさは変わらない」と指摘している。
