NZ準備銀行(RBNZ)の最新データによると、2025年11月の新規住宅ローン約79億NZドルのうち、49.4%(約39億NZドル)が変動金利(floating)だった。これは2021年4月に統計が始まって以来、変動金利の比率として過去最高となる。
背景には、「OCR(政策金利)がさらに下がり、固定金利も下がるはず」と見て、いったん変動にして柔軟性を保ち、後からより低い固定金利へ切り替える狙いがあったとみられる。実際、2024年11月のOCR利下げ(0.50%)では住宅ローン金利も下がり、この戦略は一定うまくいった。
しかし2025年11月は状況が一変した。OCRは2.25%に下がったものの、RBNZが「利下げはほぼ終了」と示唆したことで市場心理が急変。卸売金利が上がり、銀行も住宅ローン金利を引き上げ始めたため、「固定金利がさらに下がるのを待つ」作戦が進みにくくなったという。
実際、変動金利は固定より高い。ANZでは1年固定4.49%に対し変動5.79%。40万NZドル・30年ローンなら、月々の支払いは変動の方が約320ドル(約16%)高い計算になる。
利用者別では、投資家ローンの53.4%、持ち家層の47.4%が変動金利で、次に多いのは1年固定(22.6%)。短期固定を選ぶ傾向は続く一方、11月は5年固定の利用がわずかに増え、今後の金利選択の変化が注目される。
