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NZの豪雨をもたらす「Atmospheric River」とは

ニュージーランドで近年頻発する極端な豪雨の背景には「Atmospheric River(大気の川)」と呼ばれる現象があると、専門家らが指摘しています。

これは熱帯から中緯度へと移動する巨大な水蒸気の帯で、長さは幅の5倍以上にもなる細長い構造が特徴です。特に西側の山岳地帯や北島での影響が大きく、年間降水量の最大86%、極端な豪雨の最大98%がこの現象に関連しているとされています。

2010年には長さ1万3千キロを超えるAtmospheric Riverが確認されました。気候変動により今後この現象の頻度は60%、強度は20%増加すると予測されており、洪水や干ばつのリスクがさらに高まる可能性があります。

研究者らは今後、地域ごとの詳細なデータ分析が重要だとしています。