70歳のマーレイ・ヴレッカー-バンドンさんは、人生のやることリストの中の一つだったメキシコからニュージーランドへのボートトリップに挑んでいた。連れは同じくニュージーランド人のマイケル・ボイドさんと、メキシコ人スキッパーのヴィクトル・カンポスさん。
ドラマが起こったのは夜中で、カンポスさんの「エンジンが火事だ」という叫び声で起こされた。
「ベッドから飛び起きると、濃い煙が一面にたちこめていた。息をするのも難しく、デッキに飛びだした。それから1分もしないうちに、船全体に火が燃え移ったんだ」と、ヴレッカー-バンドンさん。
その後3人は、ニウエ南300キロ地点で、救命いかだよりコンテナ船カップ・カプリコンに救助された。コンテナ船はロサンゼルスから航行しており、ヴレッカー-バンドンさんは、生き延びたのは奇跡だ、と語っている。