IT分野は最も人材が不足している業界。TradeMeの求人検索でも、ウェリントンには、年間給与10万ドル以上の求人が250件もある。
仕事ができる人が十分いない、とされている。
ヴィクトリア大学、Wellington Institute of Technology、Whitireia NewZealandは、この人出不足を補てんするための人材訓練校を、政府の補助を受けて設ける。
政府は今後4年間に2,860万ドルを費やして、ウェリントンの3大IT教育機関と協力し、必要な人材作りを目指す。
ヴィクトリア大学のマイク・ウィルソン氏は、大学とポリテクニックは既に技術コースを施行していいるが、受講する人はわずかで、卒業生のスキルは就職できるレベルに達しない、と語る。
「大きな問題の一つが、レベルの高い技術力だけでなく、ソフトなスキル、例えばチームの一員として働く力、などを持った卒業生を企業は望んでいる、ということです」
あるリクルーターは、「企業はスカイプで面接することを厭いません。海外から雇用を求めざるをえないポジションもあります。コミュニケーション力の高い、チーム・プレイヤーが求められています」と語る。
またITトレーニングの会社を運営するフランシス・ヴァレンタイン氏は、「IT界の人手不足に対応するには、別の分野ですでに就労経験がある人に、IT技術訓練を施し、技術者に育てるという方法が向いています」と説く。