11歳のラグビー少女、ルシア・ハーストさんは白血病を克服したサバイバー。女子ワールドカップで優勝したブラック・ファーンズのルビー・トゥイ選手から贈られたメダルを毎晩枕の下に入れて眠っている。
ルシアさんは、決勝戦前のファン・イベントでトゥイと出会った。その時彼女の父親のデイヴィッドさんが、ブラック・ファーンズのスター選手に娘の闘病について語ったのだ。
「私たちはルビーが出版した本について話していました。人生の困難を乗り越えることに会話が至ったとき、ルシアが4歳の時に白血病と診断されたことを打ち明けたのです。スターシップ病院のスタッフの献身的な医療と介護を受けて、ルシアは病に打ち勝つことができました。幸い骨髄移植には及びませんでしたが、あの時は本当に辛いときでした」とデイヴィッドさん。
ルビーはその自伝「Straight Up」の中で、麻薬と家庭内暴力により辛い目に合ってきた自身の子供時代について書いている。
優勝後のファンイベントでメダルを贈られた時のことを、ルシアさんは、「私の友達がルビー・トゥイと写真を撮りたがっていて、彼女を見つけました。その時、ルビーは私にハグしてくれて、キャンディーのネックレスみたいなものをくれたので、最初は『キャンディーがもらえるんだ』と思ったのです。でもくれたのは優勝メダルだったんです」と語る。
後日ルシアさんは、トゥイに自分のプレイヤー・オブ・ザ・イヤーのトロフィーと、がんから生還した証であるビーズをお返しとして贈ったとのこと。