今年1月、タニヴィ・バヴサーさんと夫のヘミン・リンバチヤさんが、ホークスベイのビーチで泳いでいたところ、沖へ流され、ヘミンさんは亡くなった。
彼の死で、夫婦の永住権申請は無効となり、タニヴィさんにとってニュージーランドで暮らす道は閉ざされた。彼女は、移民と保護法廷に、ニュージーランドに留まる申請を提出したが却下された。この件を地元ホークスベイの地方議員が取り上げ、移民局に嘆願書を提出した。
突然の夫の死は、彼女にとってなすすべのない悲劇であることをアピールし、人道的な窮状を訴えた。またインドでは、夫を亡くした未亡人は不運の象徴として蔑まれる文化があり、彼女自身が夫の葬儀に帰国した際、周囲の人々から孤立していると感じたという趣旨を表した。
移民局はこれを受けて、特別例外として、健康と性格判断の条件付きで、タニヴィさんに2年間のオープンワークビザを発行した。