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電話

ニュージーランドの公衆電話

今まではテレホンカード、コイン、クレジットカード専用の公衆電話が使われていたが、1999年12月からニュージーランドの公衆電話が新しくなり、4,000機以上の新型公衆電話が国内に設置された。ほとんどの公衆電話でテレホンカードとクレジットカードが使えるようになり、また全国の半分ほどの機種でコインと併用できるようになった。さらに、新しい公衆電話では、電話のかけ方の説明が日本語でも表示されるようになり、日本人にはさらに分かり易いものに。

公衆電話が新しくなったことに伴い、テレホンカードも新しいものに変更された。テレホンカードはガソリンスタンドや本屋、郵便局、デイリーなどで販売されていて、$5、$10、$20、$50の4種類ある。古いタイプの磁気テープ付きテレホンカードは新型公衆電話では使うことが出来なくなったので、注意しよう。カードはPIN方式と差し込み式がある。

ただ最近では携帯電話の普及、COVID-19の影響で公衆電話の撤去作業が続いていて、あまり見かけなくなった。

家庭の電話

国内の固定電話は市外局番が5種類(北島04,06,07,09、南島03)。同局番では局番を押さなくても発信が可能。他の地域に電話する場合は市外局番から押す必要がある。フリーダイヤルは0800や0508で始まる。

ニュージーランドの電話回線サービスを取り扱っているのは、スパーク(Spark、旧テレコム -Telecom New Zealand)やワンNZ(One NZ、旧ボーダフォン - Vodafone New Zealand)である。家庭に電話を設置する場合は、カスタマーサービスに電話するか、最寄りのショップ窓口まで行き申し込む。

市内通話は無料だが、基本料金の安いプランの場合は、市内通話でも料金が発生する。また、企業向けのビジネスプランでも基本料金以外に市内通話でも料金が発生する。スパークやワンNZ以外の電話会社は、Slingshot等が全国的にサービスを提供している。

家庭に電話を設置する場合には、このカスタマーサービスに電話するか、最寄りの窓口まで行き、申し込む。すでに電話回線が引かれている場合には48時間以内に接続することが可能だ。電話線が引かれていない場合には工事が必要。

電話のかけ方

公衆電話の場合、まずテレホンカードやクレジットカード、コインを電話機に入れてダイヤルする。料金が事前に知りたい場合は、テレホンカードなどを入れる前に相手の電話番号をダイヤルすると、必要最小限の金額がディスプレーに表示されるようになっている。

家庭の電話の場合は日本と同様。ボタンをプッシュするだけで良い。

警察、消防、救急の緊急時の電話番号は111で、これはどこの公衆電話からもカードやコインを使わずに無料でかけることができる。また、0800、0508ではじまる電話番号はフリーダイヤル番号。これも通話無料でかけることができる。

また、よく企業などの電話番号で、「0800-CALL-FREE」などのようにアルファベットを使っているものがあるが、ABCは2、DEFは3、GHIは4、JKLは5、MNOは6、PQRSは7、TUVは8、WXYZは9というように、各アルファベットは数字に対応している。電話機の各ボタンを見ると、この対応は分かるようになっている。例えば、上記のような場合は「0800-2255-3733」ということになる。

電話会社のサービス

スパークやワンNZの回線使用者には、電話帳が年1回無料で配られる。電話帳には「イエローページ」と呼ばれる職業別電話帳と、アルファベット順に並んだ「ホワイトページ」がある。回線を設置したときに電話帳への自分の名前と電話番号の掲載を聞かれるが、掲載したい場合には無料で掲載することができる。

掲載したくない場合には、電話帳には載らないが、番号案内では分かる方法と、電話帳にも載らず番号案内でも案内されない方法から選ぶことが出来る。 国内の電話番号についての問い合わせ番号は018で、国際電話の電話番号の問い合わせ番号は0172。さらに携帯電話番号の問い合わせ番号は018となっている。

電話料金

電話会社の料金はさまざまな方法で支払うことができる。電話料金の支払いは、毎月1回請求書が郵送で送られてくる。基本料金、回線メンテナンス料金に通話料がプラスされた金額が請求される。支払いは電話会社の窓口や郵便局の窓口、銀行自動引き落とし、クレジットカードの自動引き落としで支払うことができる。

ニュージーランドでは基本的に家庭用回線の場合、市内通話は無料。ただし、地域によってホームラインエコノミーに加入することが可能で、基本料金は安くなるが市内通話は有料となる。

プリペイドカード

国内だけでなく、海外への電話にも使えるプリペイドカードは、ニュージーランドでも普及している。コンビニエンスストアやスーパーでは様々なプリペイドカードも販売されており、カードにより通話料金、音質などは異なる。

1)Calling Card

このカードがあれば、旅行先の公衆電話や友人宅の電話からも、自分が支払い人として、国内、海外に電話ができる。電話料金は自分の電話口座またはクレジットカード口座に請求される。

2)YABBA

ニュージーランド国内だけでなく50カ国以上で使えるプリペイドカードで、国内、海外に通話が可能。カードの料金が低くなってきたら、クレジットカードを使って、自動現金支払機(ATM)などでリチャージできる。購入はテレホンカード取り扱い店で。

国際電話のかけ方

日本への国際電話のかけ方には2種類ある。

1)オペレーターを通してダイヤルする方法

オペレーターを通してダイヤルするには、0170にダイヤルするとテレコムのオペレーターにつながる。日本語オペレーターを希望する場合は、KDDは000981、日本テレコムは0009041、IDCは000924にダイヤルする。

2)直接ダイヤルする方法

直通電話の場合は、【1】00(国際電話識別番号)、【2】81(日本の国番号)、【3】最初の0を取った市外局番、【4】電話番号の順にダイヤルする。かけた国際電話の通話料金を知りたい場合には、0170のオペレーターに聞く方法と、00の代わりにPrice Required Access Code、0160をダイヤルし、続いて国番号、市外局番、電話番号をダイヤルする方法がある。

スパークでは国際電話の通話料金サービスを行っており、Take it up planに加入すると、国際通話が安くなる。また、Capped Rate Optionは、指定した国にオフピーク時に通話すると、最長2時間まで設定された低料金でかけることができる。さらに、ウィークエンドスペシャルなどの国際電話特別割引キャンペーンも行われるので、スパークに問い合わせてみよう。

携帯電話

ニュージーランド国内でも携帯電話の普及率は90%を超え、近年ではスマートフォーンの普及が著しく、アップル社、サムソンをはじめ、各社スマートフォンに参入しており、種類も多種多様に揃っている。 携帯電話会社によっては、2013年より部分的に4G(LTE)の運用も始め、エリアを拡大しつつある。

国内で携帯電話サービスを行っているのは、
Spark(https://www.spark.co.nz)
One NZ(https://one.nz/)
2degrees(https://www.2degreesmobile.co.nz)
Skinny Mobile(https://www.skinny.co.nz)

上記4社に加え、近年では、Warehouse Mobile(https://warehousemobile.co.nz/)という The Warehouse グループの携帯電話会社も参入した。

  • 027~で始まる番号が、Spark
  • 021~で始まる番号が、Vodafone
  • 022~で始まる番号が、2degrees
  • 0204~で始まる番号が、Skinny Mobile
  • 0284~で始まる番号が、Warehouse Mobile

(ただし、SIMカード代ほどで、自分の携帯番号を別の携帯電話会社に乗り換えられるナンバー・ポータビリティ・サービスも行われているため、実際には、番号から判断できる携帯電話会社とは異なる利用者もいる。)

携帯電話の料金支払い方法は、プリペイド式と銀行口座やクレジットカードなどで毎月支払う契約式の2種類。

契約式の特徴

  • 選んだ基本料金(プラン)によって、何分間(或いは、無制限)の通話、何百MB(或いは、何GB)分のデータ通信、そして、何千回分(或いは、無制限)のショート・メッセージを利用可能。
  • 携帯電話会社によっては、上記の通話やショート・メッセージは、相手の電話が、NZ国内の別の電話会社だけでなく、オーストラリアの電話会社も含まれるプランがある。
  • 携帯電話会社によっては、上記の通話分、データ通信分、そしてショート・メッセージ分を家族でシェアできるプランもある。
  • 携帯電話会社によっては、余った通話分やデータ通信分は、翌月に繰り越してくれるプランもある。
  • 上記の上限を超えて利用すると、定められたレートで料金が加算される。
  • 1、2年契約することによって、スマート・フォン購入割引などがある。

プリペイド式の利用方法と特徴

  • プリペイド・カードは、デイリーストア(コンビニ)、ガソリンスタンド、スーパー等で売られているが、現在は、レジで携帯電話会社とトップアップ(チャージ)したい額を述べて支払い、レシートにトップアップ用の番号が打ち出されたものを受け取るのが主流。
  • トップアップ方法は、購入した番号を、トップアップしたい携帯電話からショート・メッセージで、携帯電話会社へ送信する方法が簡単。
  • 他には、携帯電話会社のホームページでログインして、クレジットカードなどで支払いインターネット上でトップアップする方法もある。
  • トップアップの最低料金は、$20が主流だが、中には、$5からできる携帯電話会社もある。
  • 残高と電話番号は、最後にトップアップした日から一年間有効。
  • 通話、データ通信、ショート・メッセージの利用料は、定められたレートで計算され、その都度、残高から引かれる。
  • 利用料を計算するレートは、契約式と比べると高いが、プリペイドの残高を使って購入できるオプションやプリペイド・プランなど色々ある。
  • オプションは、通話のみ、データ通信のみ、ショート・メッセージのみもあれば、契約式の様な三つがセットになったお得なコンボ・オプションもある。
  • 携帯電話会社によっては、トップアップした額に応じて、幾らかの通話分又はデータ通信分のどちらかと、ショート・メッセージが利用可能なボーナス(有効期限1ヶ月)が付き、そのボーナス分を使っている間は、残高が減らないというプリペイド・プランもある。
  • オプションやボーナスの有効期限は、30日前後(4週間/30日/1ヵ月など各社で異なる)で、基本的に余った分は、無くなるが、余った通話分だけ繰り越してくれる携帯電話会社もある。
  • 一度選択したオプションは、有効期限を過ぎた時、そのオプション代以上の残高があると、自動的に継続購入され、残高から引かれる。
  • オプションの有効期限が切れた時に、そのオプション代分の残高が無い場合、1、2週間以内にトップアップすれば、自動的に継続購入される。
  • 自動でオプションを継続したくない場合は、事前に(有効期限前でも)、ショート・メッセージか携帯電話会社のホームページでログインして、継続をキャンセルできる。
  • 携帯電話会社によっては、オプションの適用範囲が、相手の電話が、NZ国内の別の電話会社だけでなく、オーストラリアの電話会社も含まれるのもある。
  • オプション分を使い切った後は、通常のプリペイド・プランのレートで残高から引かれる。

注意点

契約式やプリペイド式のオプションやボーナスで利用可能なのショート・メッセージの無料分は、オークランドのバス停番号を3666へ送信して得られるバス到着予報のような短縮番号などには、適応されず(或いは、サービス料として)、料金がかかる。

SIMロックがかかっていない携帯電話やスマートフォーンの場合、日本から持ち込んだり、こちらの携帯電話会社で買ったものを別の携帯電話会社に乗り換えたりして使える場合があるが、対応している方式や周波数帯によって、まったく使えなかったり、対応している方式と周波数帯が使われているエリアだけ繋がるケースなどもある。 

どちらを選ぶ? 携帯電話 vs スマート・フォン

  • 携帯電話なら、$30前後~で購入可能だが、近年では、その倍前後の値段の安いスマート・フォンも売られている。
  • ただし、どちらも安価な携帯電話は、ショックや携帯電話自身が発生する熱に弱かったり、ボタンが壊れやすいかもしれない、などの問題が多い。クオリティを考えるとそれなりの価格で購入できるスマート・フォンの方が丈夫で長持ちする。
  • スマート・フォンなら、e-mail、LINE、Skypeで連絡したり、地図やナビ、そしてオークランドならバスや列車の乗り換え案内のアプリが便利なので、スマート・フォンがおすすめ。

どちらを選ぶ? 契約式 vs プリペイド式

  • 旅行、ワーキングホリデイ、1年以内の留学はもちろん、長期滞在でも、スマート・フォン購入割引や無料分を家族でシェアーする等の特典が必要なく、通話やデータの使用量も極端に多くなければ、プリペイド式の方が安上がり。
  • プリペイドの残高でコンボ・オプションを購入したり、トップアップ時にボーナスをもらえるプランならそれで得た、利用可能なデータ通信の量は、250MB~1GBぐらい(主流は、500MB)だが、LINEやSkypeでチャット、メール/ニュース/ブログなどの閲覧、地図やナビ用アプリなどの使用も可能で、LINEやSkypeで音声/ビデオ通話も頻繁や長時間でなければ、それなりに使える。

各社のプリペイド・プランの特徴

Spark

  • 元国営で公衆電話があり、近年では、公衆電話上にwifiスッポトが設けられたところが数多くある。
  • wifiスッポトを利用できる為か、余ったデータの使用可能な分を翌月に繰り越すキャリーオーバーが無く、通話の余った分もキャリーオーバーされないので、注意。

ONE NZ

  • 以前あった、トップアップ毎にボーナスで無料データや無料通話使用分をもらえるプランに代わり、各自で、データ/通話/テキストの各使用量を選んで組み合わせられるプランもある。
    (次回の組み合わせを変更することも可能なため、今回足りなかった分は、次回では増やしたり、余り過ぎたものは、次回では減らして、組み替えなおすことが出来る。)
  • コンボ・オプションによっては、余ったデータや通話で使用可能な分を翌月に繰り越して使えるキャリーオーバーがある。
  • キャリーオーバーは、コンボ・オプションの使用期限時に、次回分のコンボ・オプションを自動で購入できるだけのトップアップの残金が無いと、消されてしまう為、注意。

2degrees

  • コンボ・オプションの余ったデータや通話分を翌月に繰り越して使えるキャリーオーバーがある。
  • キャリーオーバーは、コンボ・オプションの使用期限時に、次回分のコンボ・オプションを自動で購入できるだけのトップアップの残金が無くても、14日以内にトップアップしてコンボ・オプションを購入すれば、引き継がれる。
  • データ通信のみのプリペイド・オプションは、他社と比べて一番量と値段が良い。
  • 時折、週末だけ2degrees同士の通話が無制限というキャンペーンがある。

Skinny Mobile

  • 他社のトップアップの最低料金が他社より低い。
  • コンボ・オプションによっては、余ったデータや通話分を翌月に繰り越して使えるロールオーバーがある。
  • コンボ・オプションを利用中、Skinny同士の通話は、無制限。
  • プリペイド用にSIM込みで販売しているスマート・フォンは、他社よりも安いが、特にSkinnyの場合は、SIMロックがかけられていないか注意。

Warehouse Mobile

  • コンボ・オプションは無いが、データ/通話/テキストの各オプションが、他社より安く、それらの全オプションを追加しても、他社の同等のコンボ・オプションより安いか同じ。 その為、例えば、トップアップした分からデータ用のオプションのみを購入し、残金は、通話やテキストに使えるため、データ通信がメインで、通話やテキストを殆どしない人にとっては、出費を最低にできる可能性がある。
  • 購入したデータ用オプションや通話用オプションで余ったデータや通話で使用可能な分、購入時より1ヶ月後に無くなり、キャリーオーバーされないので、注意。
  • トップアップの残金も、トップアップの1ヶ月後に無くなる為、その前にその残金で(足らない場合は、追加トップアップし)、次回分のオプションを購入する等、工夫が必要。
  • トップアップ用のバウチャー(番号)を購入可能なスーパーやコンビニは、8,000店以上(2017年6月)だが、最寄のスーパーやコンビニでも扱っているか要チェック。


※上記のような契約式やプリペイド式のサービスは、電話会社によって異なり、既に無くなっていたり変わっている場合がありますので、各電話会社にご確認下さい。

知っておくと安心、便利な電話番号

警察、消防、救急 111
国内の電話の番号/携帯電話番号案内 018
国際電話の番号案内 0172
電話回線不良 120
スパークカスタマーサービス 123