通貨
ニュージーランド・ドル。
紙幣は$100、$50、$20、$10、$5の5種類。
硬貨は$2、$1、¢50、¢20、¢10の5種類。
ニュージーランドの紙幣はプラスティック製になっており、水や火、汚れに強い。
ニュージーランド出入国の際には、1人当たり1万ドル以上の現金の持ち込み&持ち出しする場合は境界現金報告(Border Cash Report)の提出が必要。
チップ
ニュージーランドでは原則としてチップの習慣はない。
特別なサービスを受けたときは、チップを会計に含ませて支払ったり、レジ付近のチップ用の容器に入れることをおすすめする。
エフトポス EFTPOS
銀行のホストコンピューターとオンラインで結ばれているショップのPOS端末と、顧客のキャッシュカードを使って、売上代金を顧客の銀行口座から各ショップの口座に入金できるシステム。ニュージーランドではこのシステムは日常的に使用されており、スーパー、ホテル、レストランなど、多くの場所で利用することができる。
利用方法は、まずレジで店員に自分のキャッシュカードを渡す。店員がそのカードを端末に差し込むので、口座の種類のボタン(CHEQUE、SAVINGS)のいずれかを選択後、カードの暗証番号を入力し、最後にエンター(Enter)を押す。ちなみにキャッシュディスペンサーで現金を引き出すのと同様に、口座の種類や残高により手数料がかかる場合がある。
現金の引き出しも可能
エフトポスは代金の支払いのみならず、各ショップのレジを通して現金を引き出すことも可能だ。周囲に銀行が見当たらない時に便利。また、エフトポスで代金を支払う際に、同時に現金を引き出しておけば、銀行の手数料は1回で済む。
エフトポスでの現金の受け取り方法は、店員に必要な金額を告げた後、前述の手順を踏むだけでよい。打ち出されたレシートにサインをするよう、言われることもある。
両替
海外旅行に出掛けたり、海外で暮らす限り、必ず一度は必要になってくるのが両替。「両替」とはある国の通貨から別の国の通貨へ、銀行や両替所を通して交換することだ。日本円からニュージーランドドルへの両替は日本でも可能だが、取り扱い銀行が限られる上、レートがあまり良くない。反対にこの国では、日本円は主要通貨のため、レートも良い。両替はなるべくニュージーランドですることをおすすめする。
銀行は月曜日から金曜まで、午後4時半には閉まるのでそれ以外の時間帯は街中にある両替所や免税店、ホテルでの両替になる。小さな街では両替ができないことがあるので、あらかじめ大きな街にいる間に両替しておくと良い。
両替方法
ニュージーランドで両替する場合、レートは各銀行、両替所によって異なる。レートは以下の4種類。
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Bank Sells
銀行、両替所が他通貨を売るレート
数字が低ければ低いほどレートが良い -
Bank Buys TT
銀行、両替所が送金された他通貨を買うレート
数字が高ければ高いほどレートが良い
※ TTとはTelegraphic Transfer (電信送金)の略。 -
Bank Buys Cheque
銀行、両替所が他通貨のトラベラーズチェック、送金小切手を買うレート(O/D Rate; Over Draft Rateともいう)
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Bank Buys Notes
銀行、両替所が他通貨の現金を買うレート
よく銀行や両替所の店頭にはレート表が掲示されている。場合によっては「We Buy Cash」と書かれているが、これは銀行、両替所が客から他通貨を買う時のレートで、上記の4と同じと考えてよい。
また、私たちが日本円を買う場合は1のレートが適用される。ちなみにレートはTT→Cheque→Notesの順に良い。一般に週末や平日も夜遅くまで営業している両替所は便利だが、その分レートは割高か、手数料を取られる場合が多い。
お金の持ち込み
ニュージーランド国内に、現金やトラベラーズチェック/小切手/手形/証書などトータルで、NZ$10,000相当、又は、それ以上を持ち込む場合、入国の際に申請が必要となります。
円送金
日本からまとまった資金を必要とした場合に便利なのが送金です。日本の銀行でドルに換金し送金することも可能ですが、ニュージーランドドルは、日本ではマイナーな通貨なので両替レートはニュージーランドのそれと比べあまり良くありません。そこで、日本人に有利なのが円送金。
円送金のメリット
- 現金のように、持ち歩く必要がないので安全
現金
いつでもどこでも使えて便利だが、最近は盗難なども増えているので、持ち歩く際はなるべく最小限におさえたい。
メリット
- サインをする必要もないので手間がかからない
- 両替の際に手数料がかからない
デメリット
- 盗難、紛失の危険性がある
- レートが他に比べ良くない
クレジットカード
日本で使うのと同様、店舗やレストランなどで支払いをする際に提示し、サインもしくは暗証番号を入力するだけで済む。日本で作ったカードの場合、支払いは日本の指定口座から決まった期日に、購入額のニュージーランドドルが日本円に両替され、引き落とされる。また現金自動支払機(ATM)でのキャッシング(現地通貨での引き出し)も可能。カードの種類は主にビザカード(Visa Card)、マスターカード(MasterCard)など。JCBカードはニュージーランドでは取扱店が少ない。
メリット
- 多額の現金を持ち歩く必要がないので安全
- 銀行などに行って両替をする手間がかからない
- カードによっては海外旅行傷害保険などのサービスが含まれる
- 24時間いつでもATMでのキャッシングができる
デメリット
- 使えるところが限られる。また、最低利用金額が決まっているところがある
- 加入時に審査があるので誰もが持てるとは限らない。また、ニュージーランドでは永住権や市民権を所持していないと作れない場合が多い
- 日本で作ったカードの場合、日本の口座から決まった期日に日本円に換算、引き落とされるので、換算レートが引き落とされるまで分からない。また、日本のレートが適用されるのでレートが悪い
- 盗難後に悪用されたり、悪質な店で伝票の数字が書き換えられるなどのトラブルが発生する可能性がある
- ATMでキャッシングする際に金利がかかる
- カード発行手数料がかかる場合がある