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子供に日本語を勉強させる環境(パート3)

今回も、子供に日本語を勉強させる環境の続きです。

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習得した言語を使う環境を作る

せっかく覚えた言語が使えなくては学習するモチベーションも起きないし、覚えた言語を維持することもできません。それでいかに習得した言語を使う環境を作るかが重要です。家庭では親と話したりできますが、家族は適切な言葉を使わなくても、お互い何を言おうとしているのか通じてしまうので、まったくの他人と会話ができる情況が理想です。それで、いかに他人と日本語で会話をする状況を作ってあげるかが大切です。

実際に僕が子供にさせたことは、日本に帰ってショッピングをする時、自分の欲しい商品がどこにあるのかや、商品の説明を聞かせたりなど、子供に極力店の店員と話させました。子供は最初は嫌がりましたが、自分で話さなければ欲しいものが手に入らないので、仕方なしに店員と会話をしていました。このようにどうしても言語を使わなければいけない状況に仕向けました。

ニュージーランドで日本語を話す環境というのは、家族か日本人の友人と会話をするか、日本語補習校で日本語を話すぐらいですが、家では親同士が日本語で話すので、特に問題がありません。残念なことに家の近所で日本人の友人がいないし、いたとしても最近の子供は忙しいようで、友だち同士遊ぶ機会が無いみたいです。

日本語関係のテスト(漢字検定など)を受けさせる    

人はゴールや目標がないとなかなか継続するモチベーションが保てません。それで、漢字検定などのテストを受けさせています。人はチャレンジしたり、他人より上に立ちたいと思ったり、褒めてもらいたかったりします。そこで前回の漢字検定は、本人の学年レベルより1級上のレベルに挑戦させました。もし受かれば他の同級生より上だと自負できるので、それが自信につながるでしょう。また、チャレンジする楽しみも味わえるし、やればできるという自信につながります。たとえ不合格でも、自分の学年のレベルより上のテストだから仕方がないという気持ちでいるのか、あまりプレッシャーを受けずにテストに望めたようです。

このチャレンジ精神は家の環境、すなわち親もチャレンジ精神がないとなかなか子供にも伝わらないので、自分自身もいろいろなことにチャレンジしているのを、子供に見せるようにしています。

“子は親の鏡”というように、親の興味があることや、親のすることは子供は真似をします。したがって言語に限らず、子供に何かを習得させたかったら自分も一緒にそれをする必要があります。我が家も家族全員で囲碁を始めたり、一緒に日本の動画を見たり、子供がしたいことに付き合ったり、常に何かにチャレンジする姿勢を子供に見せたりしています。

 

パート4に続く

 

記者プロフィール

Arata

Arata

ニュージーランド滞在20年以上の視点から日本とニュージーランドの習慣の違いや、グローバルで活躍するためのヒントについてブログを執筆。
 
最近4コマ漫画のブログも掲載中

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