AEDって知ってますか?自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator)と言って、心肺蘇生のときに必要な道具です。
心肺蘇生といえば、心臓マッサージと、マウスツーマウスでしたが、今はそれに加えてこのAEDを使用すると、劇的に生存率が上がるということで、必要不可欠なようです。
いざというときに備えてどこにAEDがあるか知っておく必要があります。スマートフォンを持っている人は、どこにAEDがあるか分かるアプリもあるのでダウンロードしておくといいでしょう。ただし、殆どが建物の中なので、開いている時間に気をつけてください。
僕はニュージーランドでも、日本でも何回も救急救命講習を受けました。
以前はAEDの使い方は含まれていなかったのですが、最近はこのAEDの使い方も講習に取り入れられています。AEDの使い方が分からない人はぜひ講習を受講することをオススメします。ただし、日本では無料で講習が受けられますが、ニュージーランドでは講習が有料のようです。
心肺蘇生法も少しずつ内容が変わっています。最近はマウスツーマウスより、心臓マッサージをより重要視しているようです。心臓が停止していたら、真っ先にしなければいけないのが心臓マッサージで、それによって脳に血液を送ることが最重要事項です。血液中に酸素が含まれているので、しばらくは心臓マッサージすることで、脳に酸素が送られるからです。したがって、救急車を呼ぶことや、AEDを取ってくるのは他の人にお願いして、速やかに心臓マッサージをする必要があるようです。
人にそれをお願いするのに注意することは、具体的に誰にしてもらうか指をさして支持することです。そうでなけければ、誰か他の人がするだろうと思って、結局だれもしないという状況が起こるからです。
これは、僕がニュージーランドでヒッチハイクをしたときに感じたことです。車がたくさん通る道より、車があまり通らない道のほうがヒッチハイクしやすかった記憶があります。なぜなら、車の通りの激しい場所では誰か他の人が止まるだろうと思って、結局誰も止まってくれないということです。
日本での講習では、指を指して、“あなた、119番に電話してください!” “あなた、AEDを持ってきてください!”ニュージーランドでは、“You, Call 111!” “You, Bring AED!”というように、はっきり誰に支持しているか、また、電話をかける人があせってしまうと、電話番号が思い出せないので、電話番号もしっかり言うように教えられました。
いつ自分がそのような状況に直面するか分からないので、機会があればいちど救急講習に参加するのをお勧めします。