ニュージーランドの寒い冬。家の中もとても寒いですよね。私自身、北海道出身で、ニュージーランド来て6年経ちますが、家の中の温度に耐えられず、いつもストーブの前に居座っています。
今回は、前編・後編に分けて、Double Glazing Windowのメリット。住宅購入、リノベーションされる際のチェックポイントの紹介です。
(ニュージーランドの住宅は一重窓のガラス窓が設置されている事が殆どです。)
Double Glazingとは?
Double Glazing(ペアグラス)とは、それぞれの窓に2枚のガラス板があり、2枚の板またはパネルの間に密閉された隙間があることを意味します。
Double Glazing(ペアグラス)は、二重窓と混同されることがありますが、Double Glazingは1枚の窓を2枚のガラスで構成したもので、二重窓はガラスを2列に配置したものを指します。(日本の東北、北海道など、寒い地域では一般的です。)
Double Glazingのガラスの間には、エアギャップまたはアルゴンのような重い不活性ガスが気密されており、熱の伝達を減少させる熱障壁として作用します。当然中の空気層が厚ければ厚いほど、断熱効果が高まります。
アルゴンは空気よりも3〜9%熱効率が良いのですが、設置にはより多くの費用がかかります。
また使用される窓ガラスのタイプによって、断熱効果が改善することができます。
LOW E Glass (Low-Eガラス)
Low E Glassと呼ばれる窓ガラス素材は、標準的な窓ガラスに比べて熱損失を20〜30%低減することができます。
Low-Eガラスとは、通常のフロートガラスの片側表面に非常に薄い特殊金属膜をコーティングしたガラスのことをいいます。
Low-Eガラスの働きは、放射率を低く抑えることですが、簡単にいうと太陽からの直接受ける日差しを和らげる効果のあるガラスです。(Low-Eガラスのコーティングするタイプや向きによって効果、性能も変わってきます。)
複層ガラス(ペアグラス)の材料として使用することで、断熱性をより一層高めると共に、夏場の遮熱性をも高めることができ、冷暖房両方の負荷を軽減し省エネ性に優れた開口部の実現に貢献します。
Low-Eガラスは、高性能の複層ガラス(ペアグラス)や真空ガラスに使用されています。
Low-Eガラスには高断熱タイプと遮熱タイプがあります。
高断熱タイプは、冬期でも太陽エネルギーを多く透過するので、室内は暖かくなります。また、暖房設備からでる波長の長い遠赤外線を反射するので、暖まった空気を逃さず暖房効率を高めます。
遮熱タイプは、 夏期の強い太陽エネルギーをカットする一方、高い外気温度を遮り冷房効率を高めます。また、冬期は高断熱タイプと同様、室内の暖かさを外に逃さず、暖かいお部屋をつくります。ともに断熱性能はほぼ同じなので、窓の方角や気候風土に適したタイプを選択するのが省エネ上手といえます。
次回はDouble Glazing窓の交換費用はどれくらいの期間で回収出来るのか?
電気料金節約以外のメリット、デメリットにについてご紹介します。