2023ニュージーランド総選挙を解説

2023年10月２日～14日に開催された総選挙で、野党である国民党が票を獲得し、政権交代となりました。これからのニュージーランドを知るため、選挙の仕組みや各政党について解説します。

ニュージーランドの選挙の仕組み

ニュージーランドの選挙制度は小選挙区比例代表併用制。小選挙区比例代表併用制の利点は２つあります。１つ目は、個人の代表と政党の代表を組み合わせて地域の利益と全体の利益を考慮できること。２つ目は、少数派の声も代表されやすいこと。投票する人は、制投票と候補者票の２票を投票して、制投票の獲得率に応じて各党の総議席数が決まります。

2023NZ総選挙　主要な各政党の政策特集

労働党

緑の党

国民党

アクト党

ニュージーランド・ファースト党

マオリ党

労働党：今までの与党。労働組合を母体として誕生。中道左派の社会民主主義政党。

緑の党：グローバルグリーンズ加盟の環境政党。自然保護・マオリ支援。人権問題に注力。

国民党：今回の選挙で野党であった「労働党」に勝利し、第１党となった。労働党と並ぶ２大政党のひとつ。国際民主同盟に加盟している中道右派の保守政党。

アクト党：個人の自由と自己責任をモットーに小さい政府を目指す。自由至上主義政党。

ニュージーランドファースト党：ポピュリズムとナショナリズムを政治理念とする保守政党。

マオリ党：先住民マオリの意思を受けつぐ。マオリの権利を守るための政党。

６年ぶりの政権交代

voteは、日本語で”投票する”という意味。今回は今までの野党であった国民党に票が集まりました。政権が変わることで、移民政策や労働政策なども大きく変わってきます。ワークビザやワーホリ中の方、これからニュージーランドへ来ようと考えている方にも影響があるかもしれないので、チェックしてみるといいかもしれません！