インドレストランでオーダーする方も多いと思われるタンドリーチキン。チキンを串に刺し、ヨーグルトやウコンなどの香辛料に漬け込んで、タンドールと呼ばれる窯で焼かれた料理です。お肉は骨付のまま調理します。骨なしのお肉を使う場合は、チキンティッカと呼ばれます。赤っぽいのは伝統的なスパイスには食紅が入っているからですが、最近は食紅抜きで作る場合も増えているそうです。ちなみにチキンティッカマサラは、このチキンマサラをトマトとクリームをベースにしたソースで煮込んだ料理のことです。辛味が少なくまろやかで、カレーは好きだけど辛いのは苦手という方におすすめです。
タンドリーチキンは、サイズによって前菜でもメインとしてでも食べられます。アメリカでもイギリスでも人気のインド料理の1つです。
スパイスも複雑で、特別な焼き方が必要だと思われている方も多いですが、実は自宅でも簡単にできます。チキンでもラムでもビーフでもできますが、今回は基本のチキンをご紹介します。
市販のタンドリーペーストやタンドリーソースを使用します。最近は種類も豊富ですが、マリネするので濃い方が良いです。ですから出来ればペーストタイプを用意してください。商品によってヨーグルトやレモン汁などと混ぜるペーストもあります。Direction にしたがってください。骨なしのチキンを2人分とか調理する量が少ない場合は、お肉をビニール袋やジッパーバッグに入れて、ペースト液を入れてモミモミしてください。それをそのまま冷蔵庫に入れておくだけで浸かります。ペースト液も少なくて済みます。
用意したペースト液をドラムチキンに塗り、冷蔵庫で半日以上漬け込んでください。中まで浸み込ませるのがポイントです。それを普段のローストチキンと同じくオーブンで焼きます。ペーストが表面についているので焦げやすいですからご注意。焼く前に表面にどろっとペーストが付いていたら拭った方がいいですね。表面が多少こんがりしたほうが美味しいですが、オーブン調理中に焦げそうだと思ったら、アルミホイルを軽くかぶせるのも良いですよ。骨付のお肉を使わない場合は、フライパンでも調理できます。この場合も焦げないように注意してください。マリネすると胸肉でもパサつきません。まろやかで物足りないという方には、チリパウダーをマリネ液に混ぜ込んでも良いです。伝統的な方法ではありませんが(笑)。漬け込んでいるので、焼けているのか見分けがつきにくいですが、竹串などを分厚い部分に刺して中から透明な油や肉汁が出てきたら火が通っています。生焼けの場合は、薄いピンクの肉汁が出ます。
白ご飯との相性も抜群ですが、カレー粉などを混ぜた味付けご飯とも合います。