ニュージーランドに来てからベイキングを始めたり、料理を作り始めた人も多いのではないでしょうか?料理の下ごしらえやお菓子作りなどに使われる小麦粉。スーパーに行くと何種類も並んでいて、違いがわからず困った経験がある方も少なくはないはず。そこで今日は小麦粉=Flourの主な種類と違いについて説明します。
なぜ、小麦粉に種類があるのでしょうか?これは簡単に言うと小麦粉に含まれるたんぱく質=グルテンの含有量によって粉の性質が変わるので、それにあったものを選ぶ必要があるからなのです。
まずPlain Flour。
これが一般的に使われている小麦粉です。日本では薄力粉ではなく、中力粉になるそうです。どこのスーパーでも置いているはずです。オールパーパスフラワーとか、スタンダードフラワーとも呼ばれています。
用途:ビスケット、ケーキ、スコーン、スポンジ類。
そして次はHigh Grade Flour。
こちらはパン作りに適している粉です。Plain Flourよりもグルテンが多いので、水分と混ぜた時にもっちりします。
用途:パン類
次はWhole Meal Flour。
茶色い理由は、麦のふすま(麦の皮の部分)や胚芽を取り除かずに粉にしているからです。繊維やミネラルが豊富です。
独特の風味があります。粉の半分をWhole Mealにしてみるなど代用可。
こちらはSelf Raising Flour。
Plain Flour にベイキングパウダーが混ざっています。ですからこのままで生地が膨らみます。スコーンのレシピによく使われますが、Self Raising Flourがない場合は、Plain Flour1カップ(NZメジャー250cc)に2tea spoonのベイキングパウダーを混ぜたもので代用できます。(Pams社のSelf Raising Flourの場合)
他にはCornflourもよく家庭で見かけます。
コーンスターチとも呼びます。ビスケットのショートブレッドやメルティングモーメンとを焼くのに使われます。ソースのとろみをつけるのに使う方も多いと思います。Pukekoは日本のレシピで片栗粉を使っている場合、これを代用します。
ちょっと変わったところではRye Flour。
西ヨーロッパではよく使われるそうです。ライ麦パンを作るのに使うらしいです。高タンパクのヘルシーな粉です。
Chickpea Flourはそのまま名前の通り、
Chickpea(ひよこ豆)を粉にしたものです。Besan Flourとも呼ばれます。中東やインドでよく使われる粉です。Pukekoはベジタリアンバーガーのビーンズパテを作る時に、つなぎに小麦粉の代わりにこのChickpea Flourを使います。
いかがでしたか?よく見かける粉類を挙げてみました。最近のヘルシー思考の流れか、Flourの種類がどんどん増えていますね。味や風味だけでなく、食感や焼き上がりの膨らみ方もかなり変わるので、ご自分でいろいろ試してみるのも楽しいと思います。




