同じデザートではないんですよ
一年中安定した価格で手に入るバナナは、ベイキングのデザートにもよく使われる材料の一つです。熟したバナナで、Banana Cake を焼かれる方も多いのではないでしょうか? 最近カフェでは、茶色いローフをスライスした Banana Bread と呼ばれるものがキャビネットフードの定番になっていますが、この Banana Cake と Banana Bread は別のものなのでしょうか?もしそうなら、何が違うのでしょうか?
答えは、Banana Cake と Banana Bread は、違うデザートです。
Banana Cake は名前の通り、ケーキです。バターケーキにマッシュしたバナナを混ぜ込み焼き上げたケーキ。しっとりしているのにふんわり軽い生地で、粉は少なめです。一般的にほんのりしたバナナの香りと控えめな甘さなので、トッピングにクリームチーズやレモンベースのアイシングでデコレーションをしてあるものが人気です。固いバナナと茶色くなりかけたバナナを使って作るのとでは、ケーキの風味が全然違います。
「このバナナやばい! 早くなんとかしなくちゃ!」
そんなバナナが最適なんです。
それに対して Banana Bread と呼ばれるものは、ケーキよりも粉類の割合が多く、硬めでしっかりした食感です。 ですからローフをスライスできるのです。Quick Bread とも呼ばれる理由は、他のパンのように時間をかけて発酵させることなく、ベイキングソーダやベイキングパウダーで早く膨らますからでしょう。ケーキのようにアイシングのトッピングはありません。ケーキではありませんが、パンの扱いをしてランチに2、3スライスなんてことをしているとカロリーが結構ありますのでびっくりします。デザートパンのようなものだと認識しておくのが良さそうですね。お店ではそのまま、または軽く温めてバターを添えていただくことが多いようです。
Banana Bread が生まれたのは、1930年代のアメリカだと言われています。それが一般的になったのは、1950年頃。料理の本にも載っているそうです。2月23日は、 National Banana Bread day。そんな日があったんですね!
BreadもCake もシンプルな材料でできます。お茶にもコーヒーにも合いますね。
- Happy eating!
- - Pukeko